日本画家・伊賀晶子

日本画家伊賀晶子の山口での創作活動について。

今の私にできること

2013-03-11 18:35:56 | 個人として
今日は14時26分にタイマーをセットしてひとりで黙祷しました。

今この時期に作品を展示していることがとてもありがたく責任を感じます。

今日は休館日でしたが、明日から又展示が始まります。
展示している作品をUPします。
3枚でひとつの世界を表しています。
タイトルは左から
時間、新世界、ガーベラです。


時間について
 あの時間を絵の中に封じ込めました。

新世界について
 311以後今まで漠然と信じていたことが次々と信じられなくなり、私にはこの世界がそれ以前とは全く違ったものにさえ感じられます。

中略

 地図の上下には核実験を行ってきた国の国旗を核実験による大きさで配しました。黄色い眼は原子力発電所や施設であった事故と核実験の行われた場所と規模を表しています。瞳の部分に硫黄を使ったのは時間がたつにつれ、硫黄で下地の銀箔が焼け焦げていく過程がまさに今も進行中である核汚染の実態を表現するのにぴったりだと感じたからです。

 「新世界」というタイトルにはこの核汚染という古くて又福島で新たな歴史を付け加えてしまった世界の問題は知らされていなかった私たちにとって、これから新しい世界が続いていくんだという皮肉をこめています。

ガーベラについて
 花言葉は悲しみ、希望、前進

展覧会の詳細はこちらです。

ぜひ、会場に足を運んで本物をご高覧ください。






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