文学碑を訪ねました。
ここは市内を流れる犀川の河岸段丘。
その坂の名はW坂。
W坂(ダブル坂)は元々 石伐坂(いしきり坂)と
呼ばれていました。
河岸段丘を登った台地には石伐職人が
多く住んでいたので旧町名は石伐町。
このW坂の途中に文学碑「北の海」があります。
この文学碑は平成10年頃に建てられたと
あります。
今回もめいぷるにお願いして来て
もらいました^ ^
碑文
「北の海」
(昭和四十三年十二月~四十四年十一月)
井上 靖
二人は橋を渡ると、かなり急な坂をじぐざ
ぐに登っていった。
「この坂はW坂というんだ。W字型に折れ曲
っているでしょう」
杉戸は説明してくれた。なるほど少し登る
と折れ曲り、また少し行くと折れ曲っている。
「腹がへると、何とも言えずきゅうと胃にこ
たえて来る坂ですよ。あんたも、あしたから、
僕の言っていることが嘘でないことが判る。
稽古のひどいどい時には、この辺で足が
上らなくなる。
なんで四高にはいって、こんなに辛い
目にあわなければならぬかと、自然に涙が出
て来る」
また「北の海」ではここから見た風景を
この様に描かれています。
「朝食をすませてから、洪作は散歩に出た。
昨日登ったW坂まで行きそこから犀川と金沢
の町を眺めた。犀川の流れは美しかった。
白い磧(かわら)を抱くようにして大きく身を
くねらせながら一本の長い青い帯が
おかれている。
そしてその犀川の向うに黒い屋根瓦の金沢の
町が拡がっている。半は樹木に埋まっている
ような緑の多い町である。
現在は坂を上がると寺町が有ります。
寺町緑地にて
お休みなさい。
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