2020年7月30日刊
新型コロナウィルスもう耳タコです。
でも何も知らないのです!
TVを見れば専門家と言われている人達がもっともらしいことばかり、どれを信用して良いのかサッパリ分かりません。
オマケに芸人や知ったかのコメンテーターが不安を煽ります。
それで視聴率を稼ぐな!!と言いたくなります。
ウィルスを知らないので不安が募るばかりです。
その不安を少しは除ければと本を手に取りました。
諺に「敵を知り己を知れば百戦危うからず」とあるようにまず知ることからです。
タイトルは「新型コロナウィルスを制圧する」とありますが副題の「ウィルス学教授が説く、その「正体」」の方がしっくりしているようです。
聞き手の河合香織はノンフィクション作家。
「ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち」他の著者、最近この「ウスケボーイズ」という映画を見ました、とてもgoodでした。
(山梨・勝沼と長野・桔梗が原が舞台)
それで最後までページをめくらせてくれるだろうと期待感がありました。
著者は獣医学博士でウィルスの世界的権威。
シベリア凍土でスペイン風邪で埋葬された女性の遺体からスペイン風邪ウィルスを再現したチームのメンバー。
(スペイン風邪の強毒性を理解する為。)
そして忽然?と消えてしまった。
本書の内容は現在このウィルスについて「分かったこと」「分かりつつあること」「分からないこと」が書いてあります。
先日アニコムが人から犬に感染したと公表しています、本書には新型コロナは人獣共通感染症(zoonosis)だと記載、人とペットに触れています。
5月1日日本獣医師会のHPにも動物の新型コロナウィルスについて記載。(本書より)
またアニコムのHPを見ると至極真っ当な事が書いてあります。ニュースの切り取りだけを読むとドキッとします。
後書きに著者は
「世間ではウィズ・コロナ挙句の果てにはポスト・コロナと言う言葉も目にするが、流行はまだ始まったばかりで、この冬の大きな波に飲み込まれてしまうかもしれず、ウィズ・コロナで済むのかさえわからない。私たち人類はこのウィルスについて知らないことばかりなのだ。」
この本を読んで少しは楽になりたいと思いましたが、「まだ始まったばかり」と肝に銘じて"正しく恐れる"ようになればと思います。