『宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧』の著者は水上勉著『良寛』から引用しています。
良寛と弘文の共通点を探し、弘文を理解しようと禅僧とは?を問い続けているように思えます。
<引用文>
「まことに禅の世界は、奇妙なところがあって、他宗派とちがって、傑出した僧侶ほど、表面に出ることをきらい、身をくらまして生きた」
なぜ「身をくらまして生きた」のでしょうか。
良寛さんも弘文さんも宿無し。
(弘文も良寛も寺に入らなかった)
弘文さんは難しい人を受け入れ続け
良寛さんは修行(乞食)を続け
2人とも求道者。
気になる方は是非読んで下さい。
良寛は、宝暦8年(1758年)越後出雲崎の名主の家に出生。名主見習いとなるが18歳の時に出家し、備中玉島の円通寺で国仙和尚の下、厳しい修行を続けた。国仙和尚没後、1人漂泊、乞食の旅に出、38歳の時に帰郷。以後、1人国上山の庵(五合庵)などに暮して、托鉢に出ては子供らと遊び、漢詩や和歌などを詠み、74歳で示寂した。