【咳をしても一人】
【春の山のうしろから烟が出だした】
山頭火
【分け入つても分け入つても青い山】
【もりもりもりあがる雲へ歩む】
・それぞれ二つ目の自由律句は辞世の句
種田山頭火は気になっていました。
放哉は知らなかったのですが二人の事が書いてあるのだろうと読み始めた。
二人の共通点は裕福な家庭に育ち、当時として数パーセントしかいない高等教育を受けている事か。
放哉の酒癖の悪さと山頭火の父の放蕩そして不幸。
時は明治、大正、昭和期、なんとも暗い!と。
家族から離れ、行乞(ぎょうこつ)漂泊、流転を繰り返す。
「芸は身を助く」各地にファンがいる。
読み進めるうちにどうなるのだろうとページをめくる、自由律句が場面を切り取る
読むうちに二人のファンになってしまいそう。