夏の気配がしてきた。
そのせいか、街を走っているとドジョウの蒲焼きの幟(のぼり)が目につきます。
夏は鰻の蒲焼きもさることながら、ドジョウの蒲焼きが食べたくなります。
今読んでる本「猟師の肉は腐らない」
猟の事、猟犬の事、食の事など、えっ!!と思うような事がいっぱい。
そしてドジョウの蒲焼きの記述を読んでびっくり!

それによると、大体160年前の幕末頃長崎の浦上天主堂で今まで隠れキリシタンだった人達が突然集まって信者であることを名乗り出た。幕府は慌ててその信者達を全員召し捕って全国の藩に預けた。
加賀藩にも510人の信者たちが預けられたので、藩は卯辰山に軟禁した。
明治になってもその状態がしばらく続いたが、明治政府が目指していた不平等条約改正の最大のネックになっている事を知り禁制を解いた。直ぐにありつく職もない、信者達は暮らしの足しにと近くの小川でドジョウを捕ってきて、それを蒲焼きにして売った。その売り方が当時としてユニークで目立つ赤い旗を背中に立てて、ひと目で蒲焼き売りだとわかるようにしていた。
それが戦争前まで金沢の名物になっていたけど、戦争で廃れてしまった、戦後一部の茶人がその蒲焼きを懐石にして懐かしんだのをきっかけで、再び盛んになって、今も金沢の名物になっている。と書かれている。
それで赤い幟(のぼり)は長崎のキリシタンさんから
続いている。
ドジョウの蒲焼きが食べられるのは長崎のキリシタンさんのおかげなんですね。感謝!
長崎から金沢まで当時、どんなルートできたのでしょうか?来るのも困難、来てからも困窮の日々だったと思います。

ビールに合う。

お休みなさい。