着付け室にて
「どんな感じにされますか」
「うーん、特に希望はないけど、ぎゅっと絞って、毛先を遊ばせる感じかな」
そして、先生と呼ばれているその人が、あたしの髪を持って一つにしたら、もうこのほうきができていた。
「 毛先がこんな風になるかたは、あんまりいないのでこれを生かしませんか」
とても嬉しそうなその声に、「あ、じゃぁそれで・・・」
ようは、ワックスとかで無理やり髪をピンとさせているわけではなく
髪を縛っただけで、毛先はしんなり倒ることなく、まっすぐに広がりほうきとなった訳
ははははは・・・この写真、これでも少し寝かせてもらったのよ。
「ちょっと後ろの人の邪魔になるから、もう少し寝かせてください」
先生、残念そうに「そうですか・・・」
でも、結果は自分が一番端だったから、後ろを気にする必要はなかったのだ
楽しかった友達と3人で、3時までしゃべってたから、さっきまでダウン
4年ぶりの着物は、着付け室の先生が俄然張り切ってくれたおかげで、満足のいく仕上がりでした
ぷぅ