1松尾芭蕉「おくのほそ道」、月山から湯殿山に向かう途中・・・「岩に腰かけてしばらく休んでいると、三尺ばかりの桜(ミネザクラ)が、つぼみを半分ほど開きかけていた。降り積もった雪の下に埋まりながら、春を忘れずに花を開こうとする遅ざくらの花の心は実に健気である。「炎天の梅花」が、ここに花の香を匂わしているようであり、行尊僧正のおもむき深い歌も思い出されて、いっそうしみじみとした思いに駈られた。」
延齢草 (えんれいそう)
・百合(ゆり)科。 ・学名 Trillium smallii (延齢草) Trillium kamtschaticum (大花の延齢草) Trillium tschonoskii (深山延齢草) Trillium : エンレイソウ属 smallii : 20世紀の分類学者 「スモール」さんの kamtschaticum : カムチャッカの tschonoskii : 植物採集家の 「須川長之助」さんの Trillium(トリリアム)は、 ラテン語の 「treis(三)」が語源。 花、葉などの各部が 三枚からなることから。 学名 T へ ・春から夏、 3片のはっきりした花が咲く。 花の色は、 「延齢草」は紫で、 「深山(みやま)延齢草 (別名:白花延齢草)」と 「大花の延齢草」は白。