サツマイナモリは,暖かい地方の林の中に群生する多年草。杉林などかなり暗い環境下でもたくさん花をつけていることが多い。
よく似た植物にはシロバナイナモリソウがあるが,こちらは花冠が短く花が上を向く。サツマイナモリは花冠が長く横を向いて咲く。
花期は早春というより冬のうちから咲き始める。
科・属:キク科・ウスベニニガナ属
学名:Emilia sonchifolia (L.) DC.
和名:薄紅苦菜
名の由来:植物体の形や大きさがややニガナ(キク科の多年草)に似るのでつけられましたが、ニガナとは直接の類縁関係なし。
1年草
無霜地ではほとんど1年中多少は開花 している。
四国と九州に分布する常緑多年草。屋久島の林内にはどこでも普通に見られ、大群落をなしている。大きなものは2m近くになる。花は包葉の筒状の部分に雌花が収まり、その上に雄花の集まりがつく。五~六月に白い花を咲かせる。