最近のBDレコーダーは外付けUSB-HDDも利用可能だが何かと内臓じゃないと煩わしい点が多く不便なので巷でHDDを換装して上位の機種同様の録画時間にしてしまう方法が流行っているのでやってみた。
まず、箱から本体を取り出し初期不良など無いことを信じて通電や動作チェックなどせず、いきなりドライバーを手にしてケースを開けます。
前面パネルは基本的に爪(場所は上1左1右1下3ヶ所)のみで止まっているので折らない様に慎重に。また、左端とセンター付近にコネクターがあり、爪を浮かせてからまっすぐに引き抜かないと端子を曲げてしまう恐れがあるので要注意。
次にHDDをマウントごと外すには、周りに付いているネジを4ヶ所外し、HDDの裏側に付いてる4ヶ所のネジも外せばHDDを取り出せます。
取り出した純正のHDDからバイナリデータを換装予定の3TBのHDDにコピーする為、センチュリーのクローンプラスに接続してクローン化開始。待つこと、約2時間。
※BDレコーダのHDD換装については3.5”HDDならなんでも良い訳では無いらしい。とりあえず換装成功実績があって、純正と同じ日立製のHDS723030ALA640 3TBをチョイス。実売価格約2万円(ちなみに、HDS723030ALA640はDeskstar 7K3000 0S03088のバルク品です。)
クローン化が完了したら、ゲームやファイル、HDDのデータ等を書換え可能な定番のバイナリエディタHxDをhttp://mh-nexus.de/en/hxd/からダウンロード&インストールする。
そして、クローン化した3TBのHDDをUSBでPCに接続する。
すると、フォーマットして!して!と、しつこくねだってくるので、そこはグッとこらえてキャンセルを押す。※“はい”にすると普通のPC用HDDになっちゃいます(笑)。
HxDを起動し、エクストラ→ディスクを開く→該当するHDDを選択し、読み取り専用チェックもはずしておく。
HxDの右上の方にあるセクタの空欄に書き換えるセクタ番号を順次入れてEnterを押せば目的の場所へジャンプする。書き換えるセクタ番号(512、520、528、536、66048、66056、66064、66072)
セクタ内にある“51 BA 80 0E”の部分を探し8ヵ所すべてを“E6 5D 04 57”に書き換える。
なぜ、“E6 5D 04 57”に書き換えるのかと言うと、
DIGA純正HDD500GBには全容量から管理領域を引いた“51 BA 80 0E”という16進数のパラメータが入っている。これを10進数に変換すると“243317329”これに2,048を掛けて1,000,000,000で割ると498.313889792GBとなる。ここで3TBのHDDに換装するからと言って単純に“51 BA 80 0E”を6倍すると“E6 5D 04 57”となり、せっかく引いた管理領域も6倍してしまい2989.883338752GBなってしまう。本来、3TBのHDDなら管理領域を引いた2998GB程度まで使えるはずなのだがギリギリまで録画してHDDがフリーズする恐れもあり、多少余裕をみたパラメータ(約8GB=50分程度無駄になる)の方が安全という観点からと換装成功実績のある“E6 5D 04 57”にとりあえずしておくのが賢明かな?という事です。
以上の作業が終了したら、HDDをマウントに戻し、全面パネルをはめ込み蓋を閉める。
※最後にテレビにつないでリモコンのふたを開けると初期設定があるのでHDDをフォーマットする。改造前の録画可能時間は約46時間ですので、画像のようになっていれば成功です。
※約5万円の本体価格にHDD代2万円をプラスするだけで20万クラスのレコーダーの容量になりました。(あくまでも自己責任でやってみては?)
※ファームウェア Ver. 1.22にアップデートしても問題ありませんでした。