腐り始めた得体のしれない物体溶けて流れる知性、感情、意識わめくともなく板の間に染みていくこの一間の空間息長えながら蒸し焼きにする焼き場の釜のようだ吐く息も、吸う息も熱風にかき消されていく...
背中と畳の間に滑るような汗が流れる寝返りを打つ畳の隙間に汗がにじりこむうだるような暑さ...
六畳の板の間に大の字になってぼんやりと眺めていたコンクリートの天井にヒビが裂けカビが生...