「じつはね…」 真夜中の繁華街を歩きながら初めて漏らした胸の内。 誰にも話したことがなかった小さな想い。 お酒の力も加わってつぶやいてしまった。 そして、次の瞬間笑って引っ込めた。 引っ込めたはずなのに、 あれから、 何をしていても心ここにあらず。 そんな私の話を「うんうん」と聞いていた先輩。 ハニートーストをちぎりながら 「ね、好きでしょ。見ていて好きなんだな~って思うよ。いいんじゃない?」 いとも簡単に“とん”と背中を押してくれた。