老後の未来の灯火

在宅介護サービスの現実を掘り下げる

在宅ケアサービスの新しいカタチ

2022-09-21 13:48:31 | 在宅ケア

少子高齢化が進む日本では、2025年には団塊の世代と呼ばれるおよそ800万人の人々が75歳以上になることが予想されています。
これは2025年問題と呼ばれ、若者にとっても高齢者にとっても課題になっています。

そんな中で、見えてきたのが高齢者世帯の実態です。
子どもとなんらかの事情で同居ができない一人暮らしの高齢者、高齢者夫婦で住み、高齢者が家内の介護をしている老老介護状態の家庭など、日々負担の大きい日常生活に苦しめられている人が多く存在しています。

こうした人々を助けてくれるのが、訪問介護を中心とした在宅介護サービスです。
しかし、在宅介護サービスの多くが、ケアプランに沿ったサービス提供をするスタイルであったため、日々の変化を見逃してしまったり、急な対応に遅れてしまうことで療養が難しくなるようなケースもありました。

そこで、2012年に誕生したのが、定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービスです。
これは、365日24時間体制で、定期的もしくは必要に応じた際に在宅ケアを受けることができるというものです。
訪問介護・看護が一体化しており、利用者に医療から介護までの柔軟なケアを届けることが可能になっています。

いつでも必要な時に利用できる定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、日常に不安を抱える高齢者にとって大変心強いサービスです。
今後もますますニーズが増えていくことでしょう。

一方で、介護士として働いている方は、ぜひ定期巡回・随時対応型訪問介護看護の仕事を検討してみると良いでしょう。
近年では在宅ケアを望む高齢者が多いため、今後さらに需要が高まっていくことが予想されます。
将来性あるスキルを身につけるなら、まさに狙い目の分野と言って良いでしょう。