norinoriさんから最終回を目前に14話と15話の翻訳が届きました
仕事で帰ってきたのが、今なので少し遅くなっちゃったんだけど、それぞれの回の翻訳、別枠で貼っときます
norinoriさん、大変な作業だったと思うけどありがとうございます
「僕にはとても愛しい彼女」第14話 日本語訳&ストーリー by norinori
セナ:こんな事しないで
こうやって始まったんじゃないですか
私に優しくしないで
構いもしないで
助けもしないで
ヒョンウク:悪かった
社長としてこの位しても良いんじゃないかと思ったんだ
セナ:私の事は私が解決するから社長は社長の仕事をして下さい
ヒョンウク:心配で
もしかして俺のせいじゃないかって
セナ:だからもう何もしないで
あー本当に私がどんなに必死に耐えてるか
このまま放っておいて
二人の様子を見ていたシウが来てセナの手を握る
シウ:もう放っておいて下さい
シウはセナの連れて行く
シウ:乗れよ
セナ:どこ行くの?
シウ:会社じゃないとこへ
今は俺の言うとおりにしろ
セナ:私は大丈夫よ
シウ:どこが大丈夫なんだ
曲が書けない理由が分かったよ
忘れているようだけど
お前が書けないと俺も曲がなくて困るんだ
早く乗れ
セナとシウは映画を見に行くがセナは上の空
シウ:他に何がしたい?
セナ:もう大丈夫よ
映画面白かった
気分良くなったわ
シウ:お前、映画の間中
他の事考えてただろ
行こう近くで展示会あるらしい
セナ:ううん 私このまま帰るわ
シウ:社長のせいか?
ふたりに何があったのか分からないが もう忘れろ
じゃなきゃ仕事もできないだろ
セナ:もう少し時間をちょうだい
シウ:俺は助けにならないんだな
セナ:早く元通りになるようにするから
今日はありがとう
ソンジンとヒョンウクはビリヤードをしながら話す
ソンジン:こんな時間にどうしたんだ?
ヒョンウク:今日は家に一人でいたくなくて
お前AnAで働いてどの位になる?
ソンジン:5年かな?
ヒョンウク:じゃあ、うちの子達について俺よりもよく知ってるな
ソンジン:どの子が気になるんだ?
ヒョンウク:シウ
ソンジン:シウ...
シウは音域が低いな
テクニックもちょうと足りないし
でも何となく人を引き付ける魅力がある
そんなとこかな?
ヒョンウク:そんな事じゃなくてさあ
ソンジン:そんな事じゃなかったら
うーん、
あの子は考えもあるし良い奴だと思うよ
ヒョンウク:そうか
ソンジン:なんで
なんか気になる事でもあるのか?
ヒョンウク:今うちの会社の重要商品だろ?
ソンジン:セナと一緒に曲作ってんのが気になるんじゃなくて?
ヒョンウク:そんなことあるか
AnAの会議室
理事:セナが曲が書けないなら他の作曲家を探すか?
ヒョンウク:曲が浮かぶのは一瞬だから彼女を信じて待ってみよう
理事:でも出来なかったら会社にとって致命的だ
ヒョンウク:この件には僕が直接当たります
理事:こんな時は社長が一曲書いてくれればいいのにな
ヒョンウクはシウに話しに来る
ヒョンウク:悩み事が多そうに見えるな
上手く進んでるのか?
シウ:もちろんです
ヒョンウク:信じて待ってるよ
その代わりAnAのスタッフが新しい作曲家を探し出す前に曲を作れ
セナの状態はどうだ?
シウ:良いですよ
社長のお陰で
ヒョンウク:悪いと言ってるように聞こえるな
シウ:心配しないで下さい 自分達で考えますから
ヒョンウク:もしちゃんと書けなかったらお前が側で手伝ってやらないと
元々作曲は心の中から引き出すものだが
心のドアを閉じると曲は書けないんだ
そんな時は自然に出て来るのを待つか
誰かが助けてやるしかない
今その役をできるのはお前だけだ
上手く行く事を祈るよ
シウ:社長
どうやったらいいんです?
編集者とセナが話す所にシウが来る
シウ:ユン・セナ
出掛けよう
一緒に行いたいところがあるんだ
漢江沿いを歩く二人
セナ:なんでここに?
シウ:なぜかお前がここに来たいような気がして
外に出ると気分がちょっと良くならないか?
セナ:ここは辛い時に良く来ていたの
シウ:何がそんなに辛かったんだ?
セナ:私は音楽やりたくてソウルに来たの
でもただ食べて行くだけで精いっぱいだったわ
一日一日を耐えるのが本当に辛くて
私の人生はどうしてこうなんだろってよく思ってたの
その度にここに来て泣いたわ
シウ: 今はじゃあ夢が叶ったんだな
作曲家としてデビューして
シウと一緒に仕事もして
セナ:そうね
考えてみたらちょっとの間にすごく色んなことが変わったな
シウ:これからももっと沢山の事が変わるさ
次に来る時には楽しい記憶だけ残ってるといいな
ちょっと待ってろ
セナは漢江でヒョンウクに抱きしめられた事を思い出す
シウ:次来る時はこの瞬間を必ず思い出せよ
辛い事や悲しい事じゃなくて
ヒョンウクはセナとシウが仲良さそうに仕事をしているのを見る
ヘユン:上手く行ってるようね
ヒョンウク:そうだな
ヘユン:もう平気なの?
あんな姿見て
ヒョンウク:曲作らせるのが俺の仕事なんだから
もちろん平気だよ
行こう
ガールズ・グループをデビューさせるためにチェックする
ショーケースをするとの話にメンバーは喜ぶ
ヘユンに衣装を頼む
カン理事と義母
義母:ありがとう
カン理事がいなかったら私は鬱病になっていたかも知れないわ
家で一人寂しくご飯を食べる父親
父親:一体あいつはどこに行ってるんだ
義母が帰って来る
父親:どこいってたんだ!!
辛くて仕方ないのに
セナとシウはカフェに来る
セナ:昨日イントロが浮かんでさっと作ってみたんだけど
ふたりでイヤホンで聴く
セナ:どう?
シウ:自分が誇らしいよ
お前にこんなインスピレーションを与えて
セナ:ちょっと!
シウ:やっと戻ったな
前のセナに
シウ:何にせよ俺は良いよ
お前が作るならどんな曲でも
ジェヨンと理事の一人が来る
理事:二度とこんな話で呼び出さないで下さい
ジェヨンはふたりの席に座る
ジェヨン:ところでこれからもAnAで仕事しても良いのかなあ
セナ:あなたには関係ないじゃないですか
ジェヨン:お前はそうだとしよう
だけどヒョンウクは一体何を考えてるんだかな
自分のせいで姉さんがああなったのに
その妹をいつまでも側に置くのは全く理解ができない
ヒョンウクがあの時、新人歌手と浮気をしなかったら
ソウンがあんな風に死ななかったかも知れないのに
その事実を知る俺としては...
セナ:聞いてもいないのになんでそんな話をするんですか?
ソ・ジェヨンPDの口から姉さんの話が出るのは良い気がしません
ジェヨン:じゃあ勝手にしろ
シウ:一体どういう事だ?
セナ:聞かなかった事にして
これは個人的な事だから
シウ:お前の姉さんと社長が知り合いだったのか?
セナ:今日の仕事はここまでにしましょう
私帰るわ
AnAの前でセナはヒョンウクに会い黙って見つめる
ヒョンウク:どうした?
俺に話があるのか?
セナは何も言わずに立ち去る
ジュホン:直接ケミナムに聞いたらダメなの?
私、正直ケミナムが葬式に顔も見せない程悪い奴だとは思えないの
私が聞いてあげようか?
でも付き合えるわけでもないんだから
聞いても何も変わらないわね
セナはヒョンウクのくれたネックレスを見つめる
ヒョンウクはセナの書いた新曲を聴く
編集者:ユン・セナ!
この子を専属にしちゃいましょう
ヒョンウク:俺の考えも同じだ
編集者:セナ
この際、契約金をどっさりもらえ
くれなかったら契約するな
ヒョンウク:いくら欲しいか一度聞いてみようか?
セナ:申し訳ありませんが今回の仕事が最後になると思います
編集者:何で?
ヒョンウク:ユン・セナ
ちょっと話そうか?
社長室に来る
ヒョンウク:座れ
シウと息があってたんじゃないのか?
まあ途中でスランプはあったがちゃんと克服したし
シウとこれからも仕事をするのも悪くないと思うが
セナ:おじさんがどんな人なのか分からなくなったの
私はおじさんが少なくとも姉さんをとても愛してたと思ってたの
だから私を助けてくれたんだと
でももう分からなくなったわ
姉さんと何があったんですか?
一体何があったら葬儀場に来もしないの?
おじさんと一緒じゃなかったら
うちの姉さんが死ななかったかも知れないって
そんな話信じても良いんですか?
ヒョンウク:ああそうだ
セナ:姉さんがおじさんのせいですごく苦しんだんなら
私がおじさんに会うのも姉さんに申し訳ないわ
でも今の仕事はちゃんと終わらせます
シウとの約束もあるから
セナが練習室にいるのは見るシウ
シウの回想
ジェヨン:あー、なんとなく気の毒だな
シウ:さっきの話は何なんですか?
ジェヨン:ヒョンウクのせいで今すごく辛いはずだ
姉さんと妹だなんて
本当に驚いてるだろう
練習室に入るシウ
シウ:社長は何だって?
セナ:え?あー、良いって
あとはシウが上手く歌えばいいと思うわ
シウ:今までもずっと上手かったけど
今回は特に上手ければいいんだな?
セナ:そうよ
あんたのナルシストぶりも今回は頼もしいわ
シウ:万が一1位になったらお前にサプライズのプレゼントをやるよ
そしたらお前も俺の望む物をひとつくれ
お前が返事しないなら俺は1位になれないかもしれないぞ
それでもいいのか?
セナ:わかったわ
録音室にて
セナ:最大限素朴な感じで心を込めて歌って
シウ:そんな事言われなくても
俺はいつも心を込めてるさ
セナ:録音スタート!
ヒョンウクはその様子を見る
街の大型スクリーン
-音楽チャート1位-
-1位 シウ/恋しいよ-
-シウのソロ活動遂に成功-
-シウのバラードが女心を盗む-
AnAの会議室
シウの曲が「人気歌謡」で1位を取る
喜びに湧くスタッフ達
理事:これで会社の危機はとりあえず回避出来たでしょう
シウのこれからの活動の話が次々と出る
理事:これを機にユン・セナとも正式に契約しましょう
ヒョンウク:それは難しいだろう
この仕事が最後だ
個人的な事情のため
理事:シウががっかりするだろうな
シウもその事知ってるんですか?
シウは1位になり貰った花束を持ち戻る
スタッフ:シウ、おめでとう!!
シウ:セナはどこにいる?
スタッフ:楽屋にいる
シウ:さっき預けた物をくれ
セナ:シウ、おめでとう!
1位になって...
シウ:言葉だけか?
シウ:受け取れ
トロフィー花を差し出す
セナ:こんな物もらえないわ
ソロデビューして初めてもらったトロフィーなのに
シウ:それがどうした
どうせ来週もまたもらうんだから
セナ:ありがとう
シウ:1位になったらお前にサプライズのプレゼントをやると言ったの
覚えてるか?
セナ:うん もうもらったじゃない?
シウ:いいや
シウは別のプレゼントを取りだす
シウ:俺達これからも一緒に仕事をしよう
何末にシングル出して来年には正規アルバムも出して
2集、3集とずっと
セナ:ごめん
シウ:何が?
セナ:また今度話そうと思ったんだけど
やっぱり今言わないと
私この先あなたと仕事できないの
会社にはもう話したわ 今回が最後だって
シウ:どうして?
セナ:AnAの仕事はもう受けない事にしたの
シウ:社長のとの事か?
社長の顔が見られないから俺にも会わないっていうのか?
セナ:なんで会わないの?
会社の仕事じゃなくても時々会えば良いじゃない
シウ:時々...
お前は俺に時々会うんでいいんだな
セナ:あなたには本当に有難いと思ってるの
あなたのお陰で1位にもなったんだから
こんなトロフィーのプレゼントももらって
シウ:ユン・セナ
スタッフがシウを呼ぶ
セナ:めちゃくちゃ忙しくなりそうね
早く行って
ヒョンウクは車に乗りながらセナ事を思い出す
セナの声:おじさんを好きなのはもうやめるわ
ヒョンウク:それならこれからは片思いになるんだな
もう構わないよ
お前がユン・セナでも
シウはラジオの生放送で理想の女性像は?と聞かれ
シウ:そうですね
僕は歌が上手くてキーボードも弾けて
でも性格はすごくしっかりしてて...
と具体的に答えてしまう
シウ:僕の方は好きなんだけど
彼女はそうじゃないみたいです
シウの爆弾発言を受けヒョンウクの所にカン理事が走って来る
社長、ラジオ聞きましたか?
シウがある女性を好きだと告白しっちゃったんです
たぶんセナの事です
どうしようか
もうセナの身元まで全部暴かれてるようです
あいつ!
シウは前に激写されたセナとの写真を見る
セナから電話が来る
シウはセナと会う
セナ:どうして話したの?
あんな事、放送で言わなきゃならなかったの?
シウ:ごめん
ここまで大ごとになるとは
セナ:今がどんなに大事な時か
歌の反応良かったじゃない
よりによってこんな時にあんな話するの?
シウ:何で話したと思う?
俺がお前を好きな事
分からないか?
-恋しいよ-
社長を想いながら書いた曲だろ?
その曲を歌う度に俺がどんな気持ちか
考えてみた事あるか?
お前が他の奴のせいで心を痛めるのが嫌だから
こんなに好きなのに
お前が他の奴の事だけ考えてるのが嫌だから
どうしたいって訳じゃない
ただ俺は好きだから
そう言うしかなかった
だけどこんなに大ごとになるとは思わなかったが
初めて自分が芸能人なのを後悔したよ
でも俺が放送で言った言葉に後悔ない
あれは全部俺の本心だから
シウは車に再び乗りAnAへ
理事:どうしてあんな事言ったの?
写真は何だ?
この問題をどう収拾したら良いか?
シウ:全部事実なんだからどうしようもないだろ?
俺がセナを好きなのは本当だ
でもどうすればセナに被害が及ばないかそれを考えて下さい
理事:おいシウ!
ヒョンウク:その位にしましょう
どうせ話は広まるんだ しょうがないでしょう
ジュホン達はセナにシウとの事を聞く
セナ:私達何でもないわ
ジュホンの彼がシウの新曲の発売を見つけ買う
ヒョンウクの所にヘユンが来る
ヘユン:一杯飲みに行かない?
話があるんだけど
ヘユン:シウへの反応は悪くないわ
純情な子だと映ったみたい
でも軽率だとの見方もあるわ
会社の立場として出した結論はこうよ
ユン・セナとは付き合い始めたところだから見守ってくれと認め、
一か月後収まって来た頃に別れたと記事を出すの
そうすればシウのイメージの打撃は少し減るわ
あなたに先ず言わなきゃと思って
ヒョンウク:別れるって記事が出るのは俺達の考えで
本当にそうなるかは分からないさ
ヘユン:あなたの気持ちはどう?
シウとセナの話が出ても大丈夫そう?
ヒョンウク:かえって良かったかもしれない
ヘユン:取り戻したいんじゃないの?
ヒョンウク:それでも仕方がないよ
俺に資格はないだろ
どうしようもなく悪い奴だから
ヒョンウクはセナを呼ぶ
ヒョンウク:座れ
会社の立場から話をするよ
シウのイメージを考えない訳にはいかない
お前とシウは始まったばかりだと説明し
一か月後に別れたと記事を出す
それに関してはお前が了解くれると有難い
スキャンダルが出て全て言い逃れするのは好ましくないという立場だ
セナ:社長の考えはどうですか?
私が会社の立場に従ってシウと始まったふりする事を望みますか?
ヒョンウク:俺は二人が結構お似合いだと思ってる
シウの気持ちは本気だし
お前も嫌いじゃないのなら
敢えて拒む必要はないだろう
セナ:わかりました
これで失礼します
セナが外に出ると記者達に写真を撮られる
ヒョンウクがコートでセナを隠し
AnAから公式に発表があります
彼女は芸能人ではなく作曲家です
プライベートは保護しないとなりません
もし今撮っている写真が出回ったら法的に責任を取らなければなりません
静かな所まで来る
ヒョンウク:大丈夫か?
セナ:ええ ありがとうございます
ヒョンウク:付いて来い
どうやって帰るつもりだ
ヒョンウクの車で帰る二人
セナ:じゃあこれで
ヒョンウク:しばらくの間、外に出る時は気を付けろ
セナ:はい 気を付けて帰って下さい
ヒョンウク:ユン・セナ
シウの件、堪えられそうか?
あんまり辛いなら今からでもやめると言っていい
セナ:いいえ、私は平気です
さっき言ったようにします
ヒョンウク:そうか 分かった
セナは部屋に帰る
セナ:ジュホン、私もう引越ししないと
そうでもしないとおじさんの事、気持ちの整理ができないの
シウとスタッフ
スタッフ:付き合っていると公表する事にした
シウはセナに会いに来る
シウ:明日記事が出るそうだ
俺達付き合ってると
セナ:うん
シウ:なのに肝心な俺達はこんな表情で向かい合ってる
俺をすごく恨むか?
セナ:ううん
考えてみたら私ちゃんと言った事なかったわ
自分の事だけ考えて
でもこれだけは言いたかったの
シウと仕事するのとても楽しかった
息が合う事も多かったし
それと何にせよ-恋しいよ-はあなたと作った曲でしょ
これから歌う時に辛く感じないで欲しいわ
シウ:お前が謝るのを受け入れたら俺の事も許してくれるか?
セナ:ええ
シウ:1位になった日にあげようとしたのに
渡せなかったから今あげるよ
セナ:シウ
シウ:返事は一カ月後に聞くよ
まだ一カ月も残ってるだろ?
俺にもチャンスをくれよ
結論はその時に出す事にしよう
別れの記事がでるか
じゃなきゃ別の記事が出るか
ヒョンウクとソンジン
ソンジン:セナとシウは何時からそうなったんだ?
シウがセナを好きなのは何となく知ってたけどセナもなのか?
お前二人が上手く行っても本当に構わないのか?
ヒョンウク:ふたりがお似合いで通じ合うなら応援してもいいだろ
ソンジン:おいお前自分の気持ちを誤魔化すな
お前がものすごく苦しそうなのを俺が分からないと思うか?
ヒョンウク:苦しくても仕方がないよ
最初からあの子を好きになる資格さえなかったんだ
ソウンを死なせてしまったから
ソンジン:おい、それがなんでお前のせいなんだ?
誤解があり、 事故が起きた、
それだけだ
ヒョンウク:誤解を生んだのも俺だし
事故に遭わせたのも結局俺だ
どうせあの子を手放すことにしたんだから
俺が悪者になる方がいい
ソンジン:お前まさかその話セナにしたんじゃないよな?
セナとコンチョル
コンチョル:お前本当に引越すのか?
セナ:生活費は必ず返すわ
コンチョル:本当に行くんだな?
また帰って来るんじゃないんだな?
セナに電話が来る
ソンジンに呼ばれて来たセナ
ソンジン:来たか
急に呼んで驚いたろう?
セナ:近頃よくある事なのでもう慣れました
ソンジン:そうか
シウとの記事見たよ
正直ちょっと驚いたよ
お前はヒョンウクが好きだと思ってたから
俺がヒョンウクとは昔からの友達だと話したろ?
セナ:はい
ならうちの姉とも知り合いですか?
ソンジン:うん
ソウンとヒョンウクの関係も知ってたし
お前とヒョンウクの関係も知ってるが
俺は正直言ってお前達に上手くいって欲しい
セナ:そうできないって事もよくお分かりじゃないですか?
ソンジン:黙って見てようと思ったが誤解は解かないとな
セナ:何が誤解なんですか?
おじさんが姉さんを裏切ったって事ですか?
それで葬儀場にも来なかったって事ですか?
ソンジン:じゃあお前はそれを全部信じてたのか?
ヒョンウクが新人歌手と浮気したと噂になった
でもそれは事実じゃない
ヒョンウクは絶対そんな奴でもないし
葬儀場には入れなかったんだ
お母さんが入れてくれなかったから
セナ:おじさんがうちの母さんに会ったんですか?
ソンジン:俺はその日一緒に行ったよ
でもお母さんはソウンに合わせてくれなかった
一緒に事故に遭ったのに娘は死に
恋人は生きていたのを受け入れられなかったんだろ
ヒョンウクのせいじゃなかったのも分かっていて
理不尽なのも分かっていても
お母さんはヒョンウクを許せないと言っていた
そしたらソウンの死は誰が責任を持つのかと
ヒョンウクはその話を聞いて引き返すしかなかったんだろう
その気持ちを俺も知ってるから今まで黙って来たが
これ以上は無理だ
ヒョンウクとお前があんまり気の毒で
ソンジン:もうこの位で抜け出せないか?
昔の傷から
ヒョンウクは家で料理をしている
ヒョンウク:タルボン!
タルボン ここんとこどうした?
なんで悪さをするんだ?
タルボン 離せ
お前を叱りたくないよ 病気なのを知ってるから
だが俺もちょっと辛いんだ
お前まで煩わするな
タルボン!
どうした?外に行きたいのか?
わかった
じゃあ庭だけだぞ
タルボン!!
ヒョンウクは追いかけるが見失う
タルボンはセナの所に走ってくる
セナ:タルボン!
どうしたの?ひとりで来たの?
タルボンは倒れる
セナ:タルボン!
セナはタルボンを病院に連れて行きヒョンウクを呼ぶ
ヒョンウク:どういうことだ?
セナ:タルボンがさっき家の前に来たの
そしたら急に倒れたから連れて来たんだけど
容体がとても悪いらしいの
タルボンを見つめる二人
セナ:子犬の頃していた襟巻きは私が編んだ物なの
姉さんもタルボンをとても可愛がってたんでしょ?
ヒョンウク:ああ
セナ:だからタルボンは最初から私を好きだったのね
医師の診断結果を待つ二人
医師:少し状態は安定しています
自宅に連れて帰るのが良いかと思います
病院で最後を迎えるよりも慣れた所が良いでしょう
車にタルボンを乗せる二人
セナ:家に帰らないで
タルボンが最後かも知れないんでしょ
皆で海に行きましょう
海に着く
ヒョンウク:あいつを連れて来たのはソウンだったんだ
何をするにもタルボンがいつも一緒だった
俺が死にたいくらい苦しかった時も側にいたのはあいつだった
セナ:なぜ何も言わなかったの?
なぜ私がおじさんを誤解するのを放っておいたの?
ヒョンウク:俺が悪かったから
結局ソウンを死なせてしまったのは俺だから
セナ:私がおじさんを恨むのを望むの?
ヒョンウク:ソウンが去った後
俺はすごく辛かった
ピアノも弾けず
作曲する事もできず
音楽も聴けなかった
罰を受けて当然だと思っていたよ
お前に会った時
俺は罪悪感を減らしたかったのかも知れない
お前のためじゃなく俺のために
だから今お前に恨まれても当然なんだ
セナ:ずいぶん楽ね
全部罪を被って 見ないようにして
このままタルボンまで居なくなったらおじさんはどうするの?
タルボンが倒れこむ
息を引き取るタルボン
ヒョンウクはタルボンの居なくなった家でタルボンを思い出す
庭に出たヒョンウク
セナ:僕また来ました
タルボンの友達タルボクです
タルボンが最後におじさんに伝えたい事があるって
タルボンは姉さんにまた会ってすごく幸せだけど
おじさんが悪い奴、悪い奴と繰り返し言うから
心配してふたりで楽しく遊べないって
タルボンも姉さんももう送ってくれって
そのくらい苦しんだならもう十分だって
そして幸せになって欲しいって
おじさんのせいじゃないから
もう泣かないで
セナはヒョンウクの頬の涙を拭う
ヒョンウクはセナを抱きしめる
ヒョンウク:ああ会いたかった
会いたくて死にそうだった
どうしたらいいかわからない
第14話 終
ヒョンウクの台詞で・・
「作曲は心の中から引き出すものだが」
「心のドアを閉じると曲は書けないんだ」
「そんな時は自然に出て来るのを待つか」
「誰かが助けてやるしかない」
まだ曲を書けないヒョンウクの心も
いつか開けていけるのですね
シウがセナに対しての優しい言葉いいですね
「次に来る時には楽しい記憶だけ残ってるといいな」
「次来る時はこの瞬間を必ず思い出せよ」
「辛い事や悲しい事じゃなくて」
片思いのシウ~いい子ですね
ソンジンの言葉でセナはヒョンウクが理解出来たのですね~
「葬儀場には入れなかったんだ」
「お母さんが入れてくれなかったから」
タルボンの死があり辛い回でしたが
セナがヒョンウクに寄り添えるようになれたのですね
1日2話が放送されて大変な翻訳でしたでしょうが
有難う御座いました