ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十年二月二十九日]

2008年02月29日 | fine arts
今日は風はまだ少し冷たいですがイイ陽気、そんな中、ちょっと変わった処へ訪れました。そう言えば今年はうるう年ですね。

食文化としてのお弁当 於: 味の素 食の文化センター 食文化展示室
「味の素」社が運営する「食の文化センター」へ。ここは「食とくらしの小さな博物館」や食に関する本を収蔵したライブラリーがあります。展示スペースで「お弁当」に関する展示が行われていて、それを見に行ってきました。弁当の歴史、弁当箱の変遷、世界の弁当箱や弁当と食文化の係わり合いなどを紹介していて、弁当も結構、奥が深いなぁ、と思いました。自分は子供時分に弁当の中身で一喜一憂していたことを思い出しましたね。ミニ展示ながら充実した内容で、なかなか興味深かったです。今度、再びここを訪れてライブラリーで和菓子の本などをじっくりと見てみたいと思います。

↓ 味の素 食の文化センター ↓
http://www.syokubunka.or.jp/

今日の美術展 [平成二十年二月二十八日]

2008年02月28日 | fine arts
今日は打合せを挟んで、その前後に展示を見に行って来ました。写真は2/25に掲載した「一越ビル」の「第1」の方。"Ryo"さんにコメントを頂き (ありがとうございました。)、改めて気付いたのですが、自分、「第1 一越ビル」知ってました。今日も訪れ、足繁く通っている日本橋三越の新館の処と言うか、もはやビルではなく新館ビルの一郭です。きっと新館改築の際に今の形になったのでしょう。前はどんなビルヂングだったのかな?

北斎 富士を描く展 於: 日本橋三越本店
葛飾北斎氏によるかの有名な浮世絵シリーズ「冨嶽三十六景」と、その後に描き作られた版本「富嶽百景」三冊を全て一堂に展示してありました。版本は絵ごとに額装、その内容を全てを見ることが出来る様に展示され、この様に「冨嶽三十六景」と「富嶽百景」の全貌を一度に見ることが出来るのは初めてだそうです。「冨嶽三十六景」は今までに幾度と見ておりますが、今回、ゆっくり見ることにより改めて使用されている青色と構図の妙に感心しました。赤富士など青色ではない絵具を使用した作品も含めて青色ありきで画面全体が引き立っていると感じます。あと構図の妙に関しては言うまでもなく北斎氏の作品全体に言えること、綿密に計算された構図、画面内の流れは完璧でしょう。今回、特に興味を惹かれたのは「富嶽百景」の方。墨摺りのみながら墨の濃淡を駆使した画面はしっかりを構成され素晴らしいです。見事な摺り技と細密な彫りの技術、凄いですね。あと、描かれた場面がかなり楽しいです。北斎氏自身が楽しんで描いている感じで「北斎漫画」に通じる様でした。「冨嶽三十六景」と「富嶽百景」の全貌が掲載されているので思わず図録を購入です。

↓ 日本橋三越本店 ↓
http://www.mitsukoshi.co.jp/shop?EcLogicName=storeinfo.storetopInfo&tenpoCd=10

九州のブランドデザイン展 於: DESIGN HUB
打合せを跨いで夜に六本木ミッドタウンへ。九州における様々なブランドのデザインを紹介した展示です。まぁ、九州だからと特別に感じるものはあまり無い様に思いましたが、何点か興味を惹くものがあり、出品されているいろいろなブランドごとの強いこだわりは感じました。中で一番、驚いたことが「九州新幹線800系 つばめ」の内装、木を使った座席や洗面所に架けられた縄のれんなど和風なデザインはかえって斬新であり、落ち着いた和める雰囲気でとても良い感じです。あと染色した「い草」製品の「花茣蓙」がきれいで印象的でした。地方に限らず様々なこだわりのデザイン、いろいろと勉強になりますね。

↓ DESIGN HUB ↓
http://www.designhub.jp/

今日の美術展 [平成二十年二月二十七日]

2008年02月27日 | fine arts
まだまだ風が冷たいのにはまいりますね...。一刻も早く暖かくなって欲しいものです。

隅田川の橋づくし 於: タイムドーム明石
プラネタリウムと中央区の郷土資料を展示しているタイムドーム明石へ隅田川に架かる橋を紹介する展示を見て来ました。清洲橋・永代橋・勝鬨橋の三つの橋が重要文化財に指定されたことを記念して、あと佃大橋・新大橋・両国橋、全部で六つの橋の成立ちや歴史を紹介しています。江戸。明治時代の浮世絵版画や昭和初期の版画、昔の写真などが並んでいてミニ企画展ながらなかなか興味深い内容の展示でしたね。江戸の都を縦断する隅田川に架かる橋は昔から庶民の生活と密接に関係してきたことを伺い知ることが出来ました。

↓ タイムドーム明石 ↓
http://www.city.chuo.lg.jp/sisetugaido/bunkakurasi/timedomeakashi/

横尾忠則「横尾忠則の壺」 於: SCAI THE BATHHOUSE
谷中にある銭湯を改装したギャラリー"SCAI THE BATHHOUSE" (写真) へ久しぶりに訪れました。現在、横尾忠則氏の作品展が開催されていて、今の展示は「横尾忠則の壺」、3/7より第2期の「横尾忠則のふたつめの壺」へ続きます。1960年代の劇団・天井桟敷のポスターから2000年年代前半まで、「滝」や「Y路地」他、様々なタイプの大作が展示され、出品数は少ないながら見応えがありました。横尾氏の作品はどれもがいつもエネルギッシュでパワーをもらえる気がします。中でも1994年の作品「紫の胎動」はまるで少年倶楽部の探偵小説の一幕の様で印象に残りました。作品を見るに当たって天井が高い開放的な会場もピッタリですね。続編の「横尾忠則のふたつめの壺」も楽しみです。

↓ SCAI THE BATHHOUSE ↓
http://www.scaithebathhouse.com/

今日の美術展 [平成二十年二月二十六日]

2008年02月26日 | fine arts
風が強く、ちょっとヌルい感じの陽気、鼻が少しグシュグシュし出しましたね....!

石踊達哉展 - 時空を超えて 於: 新宿高島屋10階 美術画廊
現代日本画の巨匠、石踊達哉氏の個展です。琳派の画風などを踏襲した、これぞ日本画と言う様な見事な作品の数々でした。その豊かな色彩は思わず目を瞠る程、素晴らしいです。特に金閣寺改修の際に石踊氏が手懸けた襖絵の元絵、紅白の梅を描いた屏風図はとても美しい作品でした。やはり正統派の日本画は良いですね。

↓ 新宿高島屋 ↓
http://www.takashimaya.co.jp/shinjuku/

木村伊兵衛展 街角/秋田 於: 写大ギャラリー
東京工芸大学内にある写大ギャラリーへ。いろいろな大学に展示スペースがあるものです。こうして学生や若者達に文化を紹介するのはとても良いことですね。自分が若い時にこう言う機会がもっとあれば良かったのに....。さて、今回は昭和期の戦前・戦後を通して活躍されたカメラマン、木村伊兵衛展氏の写真展です。東京の街角を写した作品と1952年より21回に渡り訪れて撮影した秋田の写真の展示でした。人物を写したどの写真もその人達の生き様が画面に収められ、写されている風景も有りのままで、まさにドキュメント写真です。人々の表情が味わい深く、渋い作品の数々でした。

↓ 写大ギャラリー ↓
http://www.t-kougei.ac.jp/arts/sc/sgallery.php

バウハウスの住宅 バウハウスの家具 於: ミサワ バウハウスコレクション
住宅設計・施工会社のミサワホームが収蔵するドイツ・バウハウス作品の展示スペースへ廻りました。ここは大体、年に一度ほどのペースで企画展を行っています。今回はバウハウスで設計された住宅を写真や模型・図面・3D等で、また現物の家具を並べて紹介した展示で、かなり興味深いものでした。やはり、バウハウスのデザインは現代のドイツへも通じるシャープでシンプル、合理的なデザインだと思います。今回、スチールのパイプを使用した数々の家具を見て、その点を再認識しました。バウハウスの拠点、デッサウや5年ごとに行われる現代美術の一大イヴェント、ドクメンタなど、ドイツには一度は訪れてみたいものです。ジャーマン・レゲエもウィキッドですし。そう言えば4月26日から東京藝術大学大学美術館で行われる「バウハウス・デッサウ展」が楽しみです。

↓ ミサワ バウハウスコレクション ↓
http://www.bauhaus.ac/

今日の美術展 [平成二十年二月二十五日]

2008年02月25日 | fine arts
今日も行き先が銀座方面だったので青山の事務所に原チャリを駐めて、そこから地下鉄移動でした。電車賃がホント、バカにならないなぁ....。

「ナガオカケンメイの考え」展 於: 松屋銀座7F デザインギャラリー195
"D&DEPARTMENT"を運営するナガオカケンメイ氏が行って来た (いる) プロジェクトの紹介です。自分としては目新しいことの無い展示内容でした。しかしながら、ナガオカケンメイ氏と言う人は着眼点が小憎らしい (小賢しい) なぁ、と思える方ですが、でも何となくいつもその動向が気になってしまいます。それは、歳も近いし、その着眼点が自分が好きなものと同じ路線だからだと思いますね。良いものを沢山掘って、よりしっかりと紹介してもらうことを期待してます。

↓ 日本デザインコミッティー ↓
http://designcommittee.jp/

紙ガ好キデス! 紫 スキデス 紙厚 於: OJI PAPER LIBRARY
王子製紙の展示へ。毎回、面白い切り口で自社の製品を紹介していますが、今回は「紫」・「スキデス」・「紙厚」をテーマにしていました。「紫」では王子製紙の方や歌舞伎役者、作家などの著名人の方、6名、各々が好きな紫色の紙を紹介しています。いつも紫色のストッキングを穿いている志茂田景樹氏にコメントを求めているのはちょっとおかしかったです。「スキデス」ではクリエイターの方々が好きでこだわっている紙を紹介しています。紙自体のちょっとした色や質感が違うだけで印刷された画面の印象が大分、異なって見えるものです。今回、紹介されていた「OK嵩百合クリーム」と言う紙は印刷された色目が何とも言えず眼にやさしい印象を受け、気に入りました。そして「紙厚」では、薄紙、厚紙、それぞれの特性の活かし方の紹介。実際にどう言った製品に使用しているかを展示してあります。今回もサムプルの紙をいろいろともらって来ました。写真は今回、展示・紹介されていた紙のサムプルです。なかなか紙は楽しめますね。世の中に必要不可欠だし。自分もやっぱり「紙ガ好キデス! 」。

↓ デザイナーズ ペーパー・フォーラム (OJI PAPER LIBRARY) ↓
http://www.ojigroup.net/designers/index.html

第30回写真『ひとつぼ展』 於: ガーディアン・ガーデン
一坪のスペースに自分の作品をどの様に展示するまでをプレゼンする名物企画展です。今回はその写足ン作品ヴァージョン。最終選考された新進気鋭10名の写真家達による作品の数々、グランプリを獲得した自分の妹を撮影した奥出和典氏の『SISTER COMPLEX』は確かに人のナマの部分や撮影者の気持ちが表現されていて良かったし、岸田努氏による不思議な質感がある画面の『THE BEST LIVING』はが印象的で、中井菜央女史が撮った『こどものじかん』はわんぱく度満載で楽しかったです。

↓ リクルート2つのギャラリー (ガーディアン・ガーデン) ↓
http://rcc.recruit.co.jp/

[平成二十年二月二十四日] おまけ画像「ベネッセ・ビル」

2008年02月24日 | stroll
多摩センターにあるベネッセ・コーポレーション東京ビルとニキ・ド・サンファール女史の彫刻。青い空とのコントラストが美しく思わず撮影。ベネッセ・コーポレーションは瀬戸内海の孤島に「ベネッセアートサイト直島」を運営していたり芸術に力を入れています。

↓ ベネッセアートサイト直島 ↓
http://www.naoshima-is.co.jp/index.html