全力少年リッくん!! 

いつも全力!! 難病と闘う猫・リク(ラパーマ♂)の闘病日記

誤解

2015-11-08 18:06:05 | リク
リクの火葬から一週間経った。悲しみと後悔ばかりの日々。

後から考えると多くの誤解から、リクの死を早めてしまった気がしてしまう。


「体重が減っていないからまだ体力がある」
火葬後脆くなって崩れた骨の状態から、余程の満身創痍だった筈なのに気付いてやれなかった。
寧ろ、体重があるからまだ大丈夫だと安心していた。



「食欲があるから元気」
亡くなった日の朝も、食欲はあった。前の晩も勿論、しっかり食べた。
食いしん坊のリクらしく、最期まで沢山食べた。
でもそれは不調を隠す為だった気がしてしまう。または、病気を治そうと無理矢理食べたのか。



最後に見たリクはいつも通り、良く食べ、大きな声で鳴き、力強く動いていた。
私たちがもう少し慎重でリクの変化に敏感であったら、今日もリクは生きていたかもしれない。
悲しみと後悔ばかりの日々はもう少し続きそうだ。
リクロス真最中。寂しいよ、リッくん。

リクの最後

2015-11-03 21:53:41 | リク
パパです。
変わり果てたリクを見つけたのは私でした。
いつもと様子が違うのは帰宅して直ぐに感じた。
リクに手を伸ばし、触れた瞬間に何が起きているか分かった。
リクの名を叫び抱き上げると、肺に空気が残っていたのだろう、「ウゥ…」と小さく声が出た。身体はまだ少し温かかった。
リクを抱きながらスマホを手に取り、残業中のママにメールを送った。

リクが死んでる
電話して

震える手で何とかそれだけ送信して電話を待った。
直ぐに電話をかけてきたが、パニック状態のパパの様子でママも理解し、泣き崩れた。
ママの帰りを待つ間、
「ごめんよ、リク。ごめん」と、泣いて謝りながらリクの汚れた身体を拭いた。
独りで行かせてしまったことが申し訳なかった。
泣きながら帰宅したママも同じで、
「ごめん」や「何で?」と叫びながらリクにすがった。
少し落ち着いてからホームドクターの元へ行き、リクを綺麗に整えて貰った。
ダンボール製の棺を抱えて帰るとまた泣いた。

目を見開いたリクの顔は決して安らかではなかった。
リクは最後の最後まで病気の発作と戦ったのだ。
生きてママ達の帰りを待っていたかったのに、紙一重で敗れたのだろう。
最後まで頑張ったリクをとても誇りに思う。

「偉いぞ、リク!」
「お利口さんだ、リッくん!」
「リッくん、カッコイイ!」

リクがウチに来て以来、毎日こうして褒めて来た。
だから今日もリクに手を合わせ、声を掛ける。
「リッくん頑張ったね、ありがとう」

11月1日

2015-11-01 18:29:18 | リク
一年前の今日、11月1日にリクがウチに来た。
小雨の降る中、家に着くまで車の中でずっと鳴いていた。
でも、家の中に放した途端に部屋中を探検し始め、直ぐにごはんを欲しがった。
満足すると何の警戒心も無く甘えてくるので、一瞬にして心を掴まれた。

丸一年経った同じ日、リクを火葬して来た。
動物病院で整えて貰った棺を花で敷き詰め、大好きなおもちゃとお弁当を持たせた。
家族の顔を忘れないようにとの思いから、4人で撮った家族写真も棺の蓋の裏に貼った。

火葬場所は奇しくも産まれたブリーダー宅のすぐ先だったので、一年前のあの日に来た同じ道を戻って行った。楽しい日々を思い出す一方、悔しい思いも湧き出て来た。

火葬が終わり、出てきたリクの骨はどれもとても脆く、闘病が考えていたよりも過酷なものだとわかった。本当によく頑張ったんだね、リッくん。
小さい骨壷に収まったリクを抱いて、また「あの道」を通り家に帰った。大きな声で良く鳴いたリクの声を思い出しながら。

帰ってきた家は凄く広く思え、リクの存在感を改めて実感した。
ラムちゃん、リッくんが帰ってきたよ。


これからはこの家の主だよ。
よろしくね