ルスツスキーリゾート

久しぶりにスキーひとり旅。札幌のホテルに４泊、留寿都スキーリゾートで思いっきり滑ってきました。スキーＯＦＦの日は市内の書店とスポーツ店でショッピング。歩き疲れたらブックカフェでひとやすみ！優雅な時間を楽しみました。
　　　　　　　　　　　　　北のBookstore＆Cafe
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2012.3.23
朝起きるとホテルの中庭に雪が降っていた。スキー旅行に来て三日目、今日はスキーを休み、札幌市内の書店めぐりを予定していた。ホテルの隣のコンビニでローカル新聞を買い、遅い朝食をとりにレストランに向かう。中庭に降る雪は小止みになり、数羽のシジュウカラが木の枝から枝へ飛び移り忙しそうに囀っていた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
紀伊国屋書店札幌本店まで歩き2Fの写真集コーナーを見てまわる。木村伊兵衛―パリ　1954－55年（オールカラー版　2006.7発行　朝日新聞社出版）にこころ惹かれる。フジフイルムのネガとニコンで撮った写真集はすばらしかった。しかし、諸般の事情で購入しなかった。先にNHK―ＢＳで放映されたパリ－木村伊兵衛写真集（モノクロ　1974年出版）が頭の中にあった。あの時代のパリの街角はモノクロ写真の方がよいのではないかと思う。同じ階のフォトギャラリーで　泊　和幸「鷲とボクの30年」写真展を見る。彼は道北の遠別川流域をフィールドにして海ワシの生態を追い続けている。越冬地に集まるオオワシの生命力と躍動感がすばらしかった。
少し疲れてギャラリーの隣のカフェで休む。コーヒー（アラビアの真珠　モカコーヒーをベースにしたブレンド）とモンブランを注文する。カウンター席のガラス窓にボタン雪が舞う。歩道を歩く人影は雪にかき消されモノクロの世界を描き出している。大通り公園近くの丸善＆ジュンク堂書店で買った便箋と封筒を取り出し、マイパートナーへの手紙を書く。家から持参した本を読み、思いつきをノートに書き綴った。BGM、話し声もない静寂がカフェを満たしている。ふと気づいたら昼近くになっていた。ロールパンサンドとトマトスープを注文する。ロールパンには軽くフライされた海老がソースに絡めて挟んである。そして、ドレッシングをかけた千切りキャベツとトマト、レタス、小さく円錐形に盛られたマッシュポテト、少量の紫キャベツが添加されたシンプルな構成である。食の細い私には充分であった。トマトスープ、海老とパン、マッシュポテトは暖かく美味しかった。
北のブックカフェで独りの時間を過ごした。