TONOの隠居生活心得
2001年3月に定年退職し、2002年12月本隠居となる。そこで分相応の生活をし、常識やしがらみから自由になり、人生のスイッチを切り替えることにした。まず決めたことは、以下の23項目である。
1. 身近な自然に座標軸を広げ、季節の移り変わる生活を楽しむ。
2. 自分に偽って生きるようなことはしない。嫌いなことには参加しない。
自分が責任を持てない事は引き受けない。
3. 急がない、明日出来ることは今日しない。
4. 老いを自覚し、昨年出来たことが今年できない自分を受け入れる。
5. 日常の家事や仕事を労働と思わず運動や道楽ととらえる。
6. 今日の一日は残りの人生から差し引かれたと考えず、一日付け加えられたと思いたい。
7. なるべく予定を立てず、その日その日のハプニングを楽しむゆとりを持つ。
但し 時間の経過を忘れ、無視することはしない。
8. 雨、風、暑さ、寒さに負けず、今という時間の刻みを大切に生きる。
9. 無駄を遊び、効率と別の価値観をもつこと。
10. 孤独を友とし、心静かに日々を逍遥すること。
11. 文献だけの世界では、一年を紙のカレンダーの上で旅することと同様なので、
国内外に出かける機会をつくる。
12. 身に合わないもの、何年も手にしたことのない物は処分し、可能な限り物質的なものを排除し、
身辺を整理して、所有することへのこだわりを捨てる。
13. 集中力や体のバランス感覚の衰えを少しでも抑えるため、○○歳まで(?)テニス、ダイビング、
スキー、サイクリングを続けること。
14. 常に何かを記録する、撮る、観察する、という“学ぶ姿勢”を持つこと。
15. JAZZを中心に、よい音楽を聴き続けること。
16. 少しオシャレをして、妻とカフェやレストランに足を運ぶこと。
17. 自分に必要な最小限のデジタル・テクノロジーを相方の協力を得て学び、使う事。
18. 大切にツンドク(?)した、サイエンス・ノンフィクション&ネーチャー・ライティングなどを
精読すること。
19. 自分の住環境を構成する要素を、よりよい状態に近づける事によって平静さが得られるのだろう。
20. いつだって散歩に出かけるのに遅すぎることはない。迷っているまに門を出よう。
21. 人にはもって生まれた寿命がある。だが、だからといって何かを始めることに遅いということはない。
22. 私は自分の強い思いを言葉にすると、心の抑制が効かなくなる。自分だけで一方的に話すだけでなく、
人の話に耳を傾けよう。
23. さらに新しい道楽をはじめて、真剣に遊ぶこと。