決めたんだけど、聞いて貰っていい？

と、晩酌わが終わり

旦那はんに、決めた事を話した。

「調理師免許、取らない事にした」

実務経験が少し足りず

それでも長年、務めているし

毎日、120人の食事を作っているから

元請けが、証明書を書いてくれると

言ってくれたので、スタートLINEに立てた。

だけど、良く考えた。

キッチリ、しなくちゃイケナイとこだ…

と振り返り、

会社にそんな事で

言わなくてはいけない事を

言えずにいるようになる。

と、聞いてもらった。

テキストは小遣いを貯めて

自分で払ったにしろ、

なんかごめんなさい。

残りは取らないにしろ

必ず勉強します

と約束。

「いいんぢゃねぇのかな。バカ真面目だとは思うけど、決めたならそうしな。」

調理師免許が

なくても有っても

自分がしたい事は

みんなと協力して

美味しいご飯を出すこと。

どんどん副菜や

色んなモノが小さくなってきている。

ほとんどがレトルトだったり

冷凍品を使う。

↑

そりゃ、おばちゃん

用無しだ。

それでも、まだ、削るとこを

探してる。

あまりにも格差が出過ぎてきている。

こんなに鼻が高くなる

免許なら

要らないや。

旦那はんの

ついでの一言が

とても暖かくて泣きそうになった。

「前の店長に、お前は仕込まれたから、そりゃ大変だよな、親方が変わるんだから。

従わなきゃいけないとこと引いちゃいけないとこがあんじゃないかい？

言ってやんな、食べる人の事を1番に考えて作ってんだよ！ってよ。そんな気持ちで作ってるんだから怖いモンねぇだろ？」

やる事やって、

やり切ったら

他に行ったっていいんだから。

そうしよ。

うん。

そうするわ…。