remusuimin 徒然草

つれづれなるままに
心にうかんだもの
頭にひらめいたもの
見たもの
聞いたもの
読んだもの

ハッハッハッハッ……黄金バット

2012年12月30日 | ひとこま漫画
     

僕たちより少し若い方たちの少年少女時代の英雄は「月光仮面」ではないでしょうか。
我らの時代英雄はなんといっても紙芝居全盛時代のメインエベントだった「黄金バット」です。その後テレビでも放映されましたが、僕たち紙芝居育ちのこどもたちとしてはカチカチと拍子木を鳴らして紙芝居のおじさんが開演のお知らせするところからが”紙芝居”なので、スイッチぽんでいきなり始まっちゃうのは「黄金バット」じゃありません。
拍子木で集まってきた子どもたちは今日のお小遣いの全額である5円、10円玉を汗をかくほどしっかり握りしめながらミズアメやアンズアメのついたフワフワせんべいを、おじさんが渡してくれるのを待つのです。子どもたちに品物が全部ゆきわたったらおじさんは品物を買わないでタダ見している子どもがいないかチェックをいれます。そしてそんな子どもを見とがめると、
「そこの坊主、金払っていない子は後ろにさがって見ろ」と子ども相手とはいえタダ見にはシビアです。
紙芝居は3本だてが基本、はじめは軽いマンガ物、つぎにわりとシリアスなストーリーの少年、少女が主人公のおはなし、そしてメインイベントが「黄金バット」です。
どんなストーリーだったか、登場人物の名前などすっかり忘れてしまっていますが黄金バットが「ハッハッハッハッ」と高笑いする場面だけはおじさんが演じているとわかっていても、あたかも眼前に黄金バットが現れたかのような臨場感をもって画面の中に入り込んで見つめておりました。
その後自分でも紙芝居を演ってみたいとおもって、自分でてきとーなストーリーを考えてリンゴ箱で舞台をこしらえて年下の子たちを集めてはエツにいって見せておりましたが、しょせん子どもの仕事すぐにあきられて、誰も集まらなくなりました。その時に一生懸命ストーリーを考え、見よう見まねで絵を描いたことがその後の僕のナリワイになっていったようなきがしております。
あの頃のおじさんの名調子でもう一度「黄金バット」を見れたら死んでもいいや。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿