前回の続きとなりますが、以前ちょこっと触れたAXL（アクセル）。メインの原画家だけでなく、シナリオライターその他メンバーがそのまま移った戯画からリメイク版として恋する乙女と守護の楯（20/3/27）が発売されたことでAXLは自然消滅になるのでしょうね。倒産のリスクを避けるための手段の一つで、一般企業ではよくあることです。ただそれよりも元の初回版が、2倍以上になっていたのにはビックリです。戯画の名前は大きいのかもしれません。
それ以外のキュリオディーラー（18/6/29）、アイよりアオい海の果て(17/6/30）、王の耳には届かない！（16/12/22）
などは若干上がった程度の￥1,500～2,000程度。
基本はキャラゲで、ノリがよく、人情噺もしっかり取り入れられており、最後は笑顔で終わるパターンです。ただアクが強いのでまずは体験版。合えばお買い得です。
今回紹介するのは、まずははるるみなもに!（17/3/24 Clochette) 。
Clochette（クロシェット）の作品は以前サキガケジェネレーションなど紹介しましたが、それよりも新しくて、居心地の良い世界観に、美しいCG、魅力たっぷりのキャラが軽快なサウンドに乗ってテンポのいいやり取りを繰り広げます。読み応えのあるシナリオに加えて、大丈夫？ってくらいエロすぎる立ち絵(17年度萌えゲアワードPINK賞）などどれをとっても一級品。しかも5人のヒロインは妹含めて大半が神様というおまけまでついて、お値段なんと￥2,000足らず。普通はClochetteの名前だけで喜んで予約するファンも多いですが、決して期待を裏切らない安心・安定の超お買い得品で、もちろん今回もAランクの作品です。
それに勝るとも劣らないのがここから夏のイノセンス!(15/11/25）。
作風がこれまでとはガラッとかわり、線の太いキャラからとてもスレンダー(特にオッパイあたり）になったばかりか、一歩間違えればロリータ？ものべの風の幼いキャラにもかかわらずエロさは従来通りなので、そのギャップが半端ありません。
世界観も同様で、今回は古き良き時代を醸し出す田舎が舞台です。長閑な日々に美しい自然、絶滅した蛍に心奪われる未来から時間旅行にきた主人公たち。忙しい未来人とは時間の流れがまるで違うのですが、落ちこぼれの主人公千種由嗣にとってこの穏やかな生活が心地よく、清涼感に溢れた癒しの空間だったのです。
100年前の時代にやってきて、はじめて輝く主人公。その結果・・・
これまでのClochetteにはないメイン・サブ含めてみんなおいしくいただける展開までついての￥1,500は安い！
言の葉舞い散る夏の風鈴 (18/12/21 シルキーズプラスDOLCE)
プロの人気声優だが教えるのがド下手な詞葉（ことは）、大根役者の仰子とあがり症のゆう、アニメや声優に疎い車椅子の奏（かなで）、耳だけ肥えている主人公の督（おさむ）の3人の落第生と現役2が声優部をつくり学生声優グランプリに挑むのだが、全員1年生のどうにもならないドタバタ稽古！ハテサテどんなことになるのやら。抱腹絶倒の青春声優部ラブコメ物語。
私は￥2,000で購入したのですが、18年の萌えゲアワードボイス賞をとったので多少UPの￥2,500～3,000。人気声優のつくりかた(17/1/27)と合わせてプレイするのもありかも？
缶詰少女ノ終末世界(19/4/26 シルキーズプラス）
詳細については以前感想をかいているので、そちらに譲るとして変人・奇人ばかりの奇想天外な世界へようこそ。上もそうですが、シルキーズプラスの作品はシナリオが良く練られており、さりげなく撒かれた謎や疑問が最後には綺麗に回収されます。今回ももちろんそうです。どんでん返しが用意されていますが、ひょっとしたら何がどんでん返しなのかその時まで気付かないかもしれません。
19年萌えゲアワードプロモーション賞受賞で若干値上がりして￥3,000前後。
あけいろ怪奇譚(16/3/25 シルキーズプラスWASABI)
これも萌えゲアワード2016ミステリアス作品賞受賞作品です。もともとシルキーズプラスはハイクオリティのメンバーが立ち上げたメーカーですから、萌えゲの常連になるもの当たり前。
シナリオはかずきふみ、原画はすめらぎ琥珀という前作のなないろリンカネーション（14/9/26）の続編です。今回のメインは学校の怪談で、有名なトイレの花子さんをはじめとする七不思議を扱ったもの。ボリュームたっぷり、あっと驚く仕掛けに、立ち絵のド迫力！いずれをとってもハイレベルで、￥3,000前後はメチャクチャ安い！夏の夜にはピッタリです。
