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藤井竜王のオッカケが名人に惚れちゃった⁈

名人戦第4局では、藤井竜王の指した手がAIを超えたとか、名人に王手!って言葉が想像以上に世間を騒がせているようです。でも私は敗れた渡辺名人こそ「まさに名人の所作なり」と評した戦国武将の言葉とダブって見えました。
というのもこの名人戦対局の前に朝日新聞主催で渡辺名人の対談を見たからです。当然のことですが、史上最年少の名人や七冠といったトレンドに対して、名人がどう反発精神を見せるのかを期待してのことだったのでしょう。
ところが朝日が用意した対談者の意に反して、渡辺名人は
「これまでのタイトル戦で1度でもフルセットにまで持ち込んだことがあるのならともかく、完敗している以上なんともいえない。ただ伝統ある名人としての在り方を少なくとも見せなければならない、それだけです」と答えた清々しい態度にただただ感服です。
まるで白装束に身を包み、不退転の覚悟で臨む武士のように見えました。
そういえば藤井竜王の師匠の杉本八段も、竜王戦のランキング戦3組決勝で藤井二冠(当時)と対戦した時の和服姿が話題になりましたが、まさに同じ気持ちだったと思います。

対談では最近の藤井竜王の戦い方がほとんどが角換わり腰掛銀戦だと話題になりました。それで先手の藤井竜王はほとんど負けないと名人にしたところ、期待した返答とはまるで違ってました。
渡辺名人曰く「角換わり腰掛銀は先手主導の戦法だといわれているが、実際の主導権は後手番が握っています」と。
私はヘボだからサッパリわかりませんが、どんな戦型になるのかは後手番の対応によって決まってくるそうです。
「例えば100通りの腰掛銀があるとすれば、後手の応対は精々が10通り位のもので、それによって自分の研究の範囲へと導くことが可能だ」とも。
「ただどんな作戦を用意しても藤井竜王はそれを上回る手を指してくる。それはどちらの手番であったとしても同じです」とも付け加えられました。
素人考えですが藤井竜王が指した手を真似ればいいのでは?っと思ったのですが対談者も同じだったらしくそこをツッコむと、無駄だと一刀両断でした。
というのも途中の無数にある枝分かれを、最後まで正確に指せるのは藤井竜王だけだからって笑顔で答えられた姿がとても印象的でした。
その対局姿勢が、今回の短手数での投了となったのでしょう。名人が考え、手順を尽くしての攻めを悉く受け切り、更にそれ以上の手を用意していた藤井竜王の強さに脱帽したからです。

  69手完 先番藤井竜王勝利 後手:渡辺名人


感想戦でもいろいろ語られていましたが、名人の問いかけにそれ以上の手を示した竜王の読みの深さ。AIが示した以上の受け手を、解説者を含めて初めて公開したことになります。
普通ならまだ続いているタイトル戦の真っ最中に、わざわざ奥の手を見せるなんて考えられないことなんですけどね。藤井竜王にとって勝負の行方よりも指し終わった将棋は、更なる高みへ上るための研究材料に過ぎないんでしょう。
今シリーズ角換わり戦を採用しなかった渡辺名人の作戦が、先日の対談での用意してきた答えだったというわけです。もちろんこれからも考えられる限りの作戦を名人は準備してくるはずです。次局がますます楽しみになってきました。なにしろ先手番での第3局は、まさしく名人の貫禄を見せた完勝譜でしたからね。

そうそう、この先の対談で今回の名人戦は間違いなく歴史上に残る対局だともさり気なく話されてしました。もし名人が防衛したのならそれほど大きな対局とは言えないはずですよね。本当に冷静沈着で頭の良い方です。
私はニワカの藤井オッカケに過ぎませんが、杉本八段をはじめ将棋界の棋士って頭が良く、魅力ある人たちが多いですね。
その点、囲碁界は・・・なんていうと語弊があるかもしれませんが、渡辺名人は高尾九段と仲が良いのだとか。
なんとなくわかるような気がします。酒飲みだとか競馬好きだとかいう意味じゃありませんよ。まあ多少あってるかもしれませんが(笑)。

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