最高級のエロゲ？ 美少女万華鏡 理と迷宮の少女 感想

今回は、待ちに待ったシリーズの最終章、美少女万華鏡 -理と迷宮の少女-です。煌びやかなエロスに彩られた万華鏡の小宇宙。美しくも儚い男と女の絵物語が期待以上の出来で大満足でした。

 

あらすじ
人気作家・皇の文学賞受賞パーティーで、例の温泉旅館に集った深見達。
楽しい時間を過ごす中、編集者の月丘から、ある女子学園の怪事件の話を聞く。

興味を持ったベストセラー作家にして名探偵の皇は、なんと深見を巻き込み、
事件の渦中にある私立讃咲良（さんさら）学園での調査に乗り出すことを宣言した。
（メーカーHPより）

数々の怪奇現象が女高生を恐怖のどん底に！
隠された謎を先に解明するのは、理論武装の皇か、それともオカルトの深見か？
深見には隠し玉である蓮華がついてくれるのですが、こと謎解きに関しては一切手を貸さないと釘を刺されてしまいます。

それに対して安楽椅子探偵の皇は、ホームズよろしく明晰な頭脳で真実を次々を突き止めていくのですが・・・

ヒロイン

もちろんお約束のハイクオリティのCGに加えて極上のHシーン動画は健在どころかこれまで以上に進化していました。
今回は最終回に相応しく攻略ヒロインがなんと3人！

もちろん、あの蓮華もです。しかもとびっきりのオマケ付。

まずは攻略のヒロインですが、

月岡 香恋 ―ホラー雑誌「妖」の美人編集者。仕事ができるしっかり者だが、気取らない優しい性格。 恋愛には奥手で、ちょっぴり恥ずかしがり屋のはずなんですが・・・

菜々山もよか―私立讃咲良学園の生徒。霊感がありおまじないやコックリさんが好きな巫女装束の似合う女の子。 学園では陽キャでカースト最上位にいるのですが・・・

蓮華―深見が旅館「人形の間」で出会った不思議な美少女。 冷たい印象の持ち主で、少々口が悪いのだが・・・

これまでの小憎らしい蓮華がデレた時の愛らしさ！

これが味わえるだけでも十分に価値がありますよ。

しかも少女が女になった時の豹変ぶりがすごい。その先にあるのは極楽浄土？それとも・・・

決戦

エロが凄いのは今更ですが、今回は最終章というだけあって、それ以上に力の入ったシナリオに最後の最後までハラハラドキドキの連続です。
数奇の怪事件を調べていくうちに、いたるところに仕掛けられた罠が蜘蛛の巣のように張り巡らされており、気が付いたときにはもはや雁字搦め。そこに待ち構えるのは女郎蜘蛛ならぬ・・・

バッドエンド⁈

決断

ここを繰り抜けるためには蓮華の力にたよるのみ・・・

再び同じ場面に遭遇した深見は、こんどこそ蓮華の万華鏡の力で抜け出すことができるのですが、そこで明かされる万華鏡の謎。ただしそれを知ると現世には決して戻ってこれなくなるというのです。これまで見た万華鏡の中の数々の物語と同じく、深見も万華鏡の中に取り込まれてしまうというのです。それが万華鏡の理であり、それを司るのが蓮華なのでした。

蓮華を取るか、全てを忘れて現世に戻るのか、二つに一つ。

やがて懐かしいこれまでの数々のシーンが走馬灯のように流れだします。

だがそこにいるのはこれまでのヒロインたちではなく蓮華と主人公の深見の二人だけ。劇場でも学校でも教会や広場、海など大勢の溢れていた懐かしいありとあらゆる場所が全くの無人だったのです。

たった二人きりの世界が果てしなく語られ、延々と繰り返されることになります。そしてついには・・・

終焉

そこから先はぜひご自分の眼でお確かめください。

ロープライスとはいえ、これまでの過去作を紡いで締めくくる最終章に相応しい作品として、あらゆる面でフルプライスの作品をも上回る最高級のお宝です。

終わった後は暫く放心状態で動けなくなるかもしれません。

Laplacianが裸足で逃げ出すほどに身体も心もグッタリとして・・・