スズミチブログ

手染め風呂敷と和雑貨スズミチのブログです。
制作風景や活動報告、日常のお話をします。

千鳥格子

2018年02月26日 | 制作風景
春の日差しが見え隠れしていて、寒いような、暖かいような…不思議で、ちょっと不安定な気候ですね。

オリンピックが閉幕して、なんだか寂しい気持ちです。
カーリングを、出来る限りリアルタイムで観て応援していたので、銅メダルを獲得した瞬間は泣いてしまいました
感動や勇気を沢山貰ったので、製作も頑張っていきたいと思います!


友人への結婚祝いのお品のため、千鳥格子を一から描き、型紙を彫りました。
これは4回、糊を置いて繋げてあります。
お天気が不安定なのと、体調崩したりで、なかなか染めるの作業に移れなかったのですが、やっと明日から染められそうで、わくわくしています。
この柄は、今後の商品、作品作りにも使いたいな〜と思っています…!

試作品

2018年02月19日 | 制作風景
オリンピック、盛り上がってますね!!
沢山の感動を貰って、勇気も沢山貰っています。
日本だけではなく、どの国の選手も、力を発揮して臨めると良いなあと思います。

お別れではないので、餞…というと少し違う気もしますが、友人の結婚祝いのお品を製作しています。

千鳥格子を彫っています。

時々は、こちらの試作品も。

花芯をつけて見たりしてます。
ヘアピンや髪留めも、使い勝手を試してます。
だいぶ大きさを揃えられるようになって来たので、少しづつ商品化していきたいな〜と思っています!

魔法少女展ありがとうございました!

2018年02月12日 | お知らせ
ブログではお知らせし損ねてしまいましたが…
江古田のふたばねこさんで本日まで開催されていた、オリジナル魔法少女の企画展に参加させて頂きました!

ブログではドール服は載せたことが無かったかと思いますが、こんなこともしてます。
イラストレーターのかんが揶揄さん(キャラクターデザイン、世界観や設定の原案)、造形作家のJukiさん(ヘッド、アイテム、マスコットキャラ製作)と、3人でコラボし、魔法少女を立体で表現しました。私は衣装などの布ものを担当しています。
向かって右側の弓を持っている子が、今回製作した子です。
左側の子は前回、一昨年初めておふたりとコラボさせて頂いた時に製作した子です。
お友達で、ライバルな2人を並べることが出来て、本当に楽しかったです。
ツイッターなどで反応を見る度にドキドキして、とても嬉しかったです!
作品を見て下さった皆様も、ツイッターで応援して下さった皆様も、本当にありがとうございます!

型染めの手順②

2018年02月06日 | 制作風景
今日も寒いですね

前回の続きです!

④糊を置く

平らな板にスプレー糊を吹きかけ、そこに綺麗に布を貼ります。
その上に、型紙を置き、ずれないように押さえながら、均一に型糊を置いていきます。
型糊には助剤を混ぜてあるので、画像のものはグレーですが、原料はもち米等ですので、元々は柔らかい色をしています。
糊を置いたら、糊を触らないよう注意して、布を張ります。
張り手という道具もあるのですが、私の規模や我が家の設備では導入は難しく、木枠を手作りして使っています。
木枠に画鋲でぴーんと張ります。

⑤地入れをする
画像はありませんが、滲みやムラを防ぐために、布に助剤を均一に塗ります。
使用する染料によって、助剤も変わります。

⑥色を載せる

私は刷り込み刷毛という道具で、染料を刷り込んでいます。



作品によっても変わりますが、薄めに溶いた染料を5〜多い所では20回以上重ねています。
全体をグラデーションにする時は、グラデーション×3〜5回くらいです。

⑦固着(発色)
載せた染料を、しっかりと布に定着させます。
これも染料によって、方法が変わります。
私は殆ど反応染料を使っていますので、薬品を塗布するか、蒸して固着します。
反応染料の場合は、文字通り薬品を反応させて発色させ、固着させます。
染めている時と仕上がりでは、色が少し変わります。

⑧水洗い
余分な染料を落とすのと、糊をしっかりと落とします。
暫く水に浸けておき、布を触って糊残りがないか確認しながらあらいます。

⑨湯洗い
湯沸かし器で出る1番高い温度で湯洗いします。
ここでも余分な染料をしっかり落とします。

⑩脱水、陰干し、ドライアイロン
軽く絞って、染めた布をバスタオルで巻き、洗濯機を使って脱水しています。
バスタオルで挟んで、ぱんぱんと叩くだけでも効果があると思います。
脱水機にかけた場合は、干さずにアイロンをかけています。
陰干しした場合も、乾ききる前にアイロンをかけています



簡単ですが、以上が私流の型染め手順です。
二枚同時に染めているのは、作品として仕上げるもので、仕上がりを見てどちらを作品に仕立てるか決めています。
ハンカチ等を染める時は、3枚くらい同時に染めます。
型紙彫りは図案にもよりますが、1日〜今までで一番時間がかかったものは5日くらいです。
染め始めてから染め終わりまでが、1日〜3日くらいです。細かく染め分けたり、重ねる程どうしても時間がかかりますが、その分奥行きやアジが出ると思います。

型染めに興味を持ってくださる方が増えますように☆

型染めの手順1

2018年02月05日 | 制作風景
昨年末くらいから、企画展等で型染めってなんですか?どうやって染めているんですか??
と聞いてくださる方が増えたので、ちょっと紹介したいと思います!
私はほぼ独学でやっていますので、これが正解、というわけではありません。
興味のある方に、少しでも参考にしてもらえたら幸いです。

昨年の狐の杜展で展示した作品で説明します。

私がメインでやっているのは、「型防染」という染め方です。
型糊を布の上に置き(載せて)染まらない部分を作り、それぞれの部分を染めていきます。

①下絵を描き、型紙に写す

下絵、図案が完成したら、糊を置く為の型紙に写します。
私はカーボン紙を使っています。

②型紙を彫る



どちらも裏側から撮ってます。
彫るという言い方をしますが、切り絵のように切り抜いてると言った方が分かりやすいかもしれないです。

全て掘り終わったところです。
彫ってあるところに、糊が載ります。

③紗貼りをする

型紙の補強のため、紗(薄い網戸のようなもの)を、カシューという塗料を使って貼ります。
私は洋型紙という種類の紙を使っているので、テトロン紗を貼ります。
テトロン紗以外には、絹の紗もあります。

画像が多くなるので、ひとまずここで一旦切ります。