良い子やクソガキ、精神年齢の低い大人は絶対に真似しないで下さい。
先日、例のお店で17エクセラーの3012Hと3500Hが中古でどっちも5000円で売られていたのでリアクションバイトしてしまった。
以前14エクセラーのギアを交換した時から、いつか17エクセラーもギアの互換性を確かめてみたいと思っていたので、もう見た瞬間から買わずにはいられなかった。
なお3012Hは一応中古扱いではあるが、実際は未使用の新品らしい。確かに全体的に見ても傷らしい傷は全く見受けられない。しかし実釣では使用していないのにゴリ感が強い為中古で安く売られていた。
3500Hは普通の中古扱いだがこちらも傷はほぼ無い上に巻き心地もスカスカでほぼ新品と見て良いだろう。これで5000円は安い。
しかし何故こんなに安売りされているのか。
もしかして公式HPやカタログから消されて『いらん子』扱いされてるからか?
まあそれはさておき、まずは症状の重い3012HからOHしてみよう。
この強いゴリ感は多分ドライブギアとピニオンギアの磨耗から来るゴリ感だと思うが、展示品とはいえほぼ新品で実釣で使っていないリールがはたしてこうなるのだろうか?
まずはスプール・ローターを外してマグシールド部分を見てみる。すると・・・
見ての通り劣化したマグオイルが流れ出しワンウェイクラッチからピニオンギア上部BB、ピニオンギアまで染み出た状態となっていた。
もしかしてこのマグオイルのせいでゴリ感が出ていたのではないのか?
とりあえずマグオイルが付着した部分は全て徹底的に洗浄し、念の為にBBは新品に交換してまた組み立ててみる。
するとさっきまでのゴリ感が嘘の様に消えてしまった。
あっ・・・これもしかしてアレか?と思いまたバラして元々入っていた純正のピニオンギア上部BBを入れて組んでみる。
するとやっぱりゴリ感復活。つまりこのゴリ感はマグオイルがBB内部に侵入したせいで起きたという事だ。
よし問題解決。
ではなくてここからが本題。題して、
『17エクセラーは15レブロスのギアと互換性があるのか?』
以前14エクセラーのギア交換した時に、ピニオン+ドライブギアセットの注文番号が14と17で同じだと言う事に気付いた訳だが、実際どうなのか。
ギアの形状が「15レブロス」≒「14エクセラー」で、「14エクセラー」=「17エクセラー」なら「15レブロス」≒「17エクセラー」も成り立つのではないか?
まあ色々考えるよりまずは実際に見た方が早い。
15レブロス3012Hのピニオンとドライブギアを注文。※ちなみに2個買ったのは14エクセラーにも使う為。
そして比較。まずはドライブギアから。
右のパッキンが付いている方が17エクセラーで左が15レブロス。
うーん、よく分からないがよく分からないと言う事が分かった。
ぶっちゃけ同じじゃね?
次はピニオン。
右のマグオイルで変色したのが17エクセラーで左が15レブロス。
どう見ても同じです本当にありがとうございました。
よしもう組んじゃうか。
あとはピニオンがメインシャフトに入ればOKだが・・・何の抵抗も無くスポッと入った。
14エクセラーの時と違い今回はシャフトの交換は必要無いらしい。文字通りポン付け出来た。
ドライブギアも組んでみたが普通にスルッスル回る。
※17エクセラーのドライブギアに付いているパッキンは必ず15レブロスのギアに移植する事。これを忘れると大惨事になる。
あとドライブギア右側でBBを固定する5角のピンも要注意。行方不明になると1時間捜索するハメになる。というかなった。
あとは普通に組み直して完成。
と思ったがせっかくなのでBBを追加出来る所は全部追加する事にした。
まずはハンドルノブ。
純正のT字ハンドルが嫌いなのでAliのやっすいノブ(30mm)に交換しつつBBのミネベア ボール・ベアリング DDL-740ZZも2個追加。
このハンドルノブは本来3BB化出来るが、シャフトの根元部分は海水や砂等の異物が混入して最悪錆びて固着する可能性が非常に高いので、元のプラのカラーを一番根元に使用して異物の混入を防ぎつつ、根元内側とねじ側をそれぞれBB+シム1枚に交換。これでまず+2BB。
次はラインローラー。
使用するのは恒例のヨコモ 3.1x5x0.5 シムとミネベア ボール・ベアリング DDL-630ZZ。
元々入っていたプラと金属のカラーセットを抜いてシムでサンドウィッチしたBBを入れるだけ。これで+3BB。
最期はスプールとスプール受けにミネベア ボール・ベアリング DDL-1170 (7x11x2.5mm)を2個追加。
ちなみにここは間違ってシールドタイプのDDL-1170ZZ(7x11x3mm)を入れると最悪死ぬので注意。
これで+5BB。おまけでゴメクサスのリールスタンドも追加。
これにてフルカスタム完了。ドライブギア+ピニオンギアを15レブロスの物に交換、ハンドルノブも交換しリールスタンド追加、更に+5BB。これ以上改造出来る所と言えばドラグをUTDからATDにする事くらいか?と思ったけどよく見たら最初からATDが搭載されているのでもう弄る所が無い。
巻き心地はシルキーで最高。本当にレブロスのギアを使っているのか自分でも疑わしくなるレベル。
さて次は3500Hの番だが、ここで問題発生。
実は15レブロスには3500Hという番手は無い。有るのはノーマルギアの3500と4000。
とりあえずノーマルの3500のギアを入れたとしても、巻き取り長が97cmから83cmへダウン、最悪オシレートギアの歯数が合わず装着出来ない可能性も有る。
しかし17エクセラーのパーツリストを見ると、ハイギアである3500Hと、同じボディでノーマルギアの4000とではオシレートギアのパーツ番号が同じである事が分かった。
これはワンチャンあるか?まあやるだけやってみるか。
という訳でピニオンギアとドライブギアを購入。
そして見比べてみてオシレートギアと噛み合う部分のギアの歯数が同じである事が確認出来たのでそのまま組んでみる。
お?普通に入ったぞ??
ピニオンギアも同じくそのままシャフトに組んでみたが何の異常も見られず普通に巻けた。
面倒だったので写真は撮らなかったが、結局17エクセラー3500Hも15エクセラーの3500のドライブギアとピニオンギアをポン付け出来た。
これって意外と凄い発見なのでは?
しかも巻き取り速度がハイギアからノーマルギアにダウンしてしまう事さえ我慢出来れば、メーカーにOHに出してギア交換するのと比べてかなりのコスト節約に繋がる。
まあこんな事書いてたら下手したらこのブログ消されるかもしれないがw
あとは3012Hと同じ様にハンドルノブ交換。こっちは35mmのノブ。
つーかこの3500とか4000に装着されているノブの蓋の長いネジ(2本)が異常に硬くて取れない。
そういえばファントムJライト3500の時もそうだった。
あの時も全然ネジが回らずネジ頭をナメてしまい、結局最期は泣きながらドリルでネジ頭を削って取ったんだった。
その後に知った事だが、この嫌がらせの様に硬くて取れないノブのネジは、実は暖めると簡単に取れるらしい。
なので今回は熱湯に5分ほど漬けてみる。すると嘘みたいに簡単にネジが回った。
後は普通にBB2個追加しノブを交換、ラインローラーとスプールにもBB追加して3012Hと同じカスタム。
あ、そういえば3500Hもマグシールドを除去したんだった。
3500Hに関してはマグオイルの流出は無かったが、どうせ2~3年もすれば3012Hと同じ症状になるのは目に見えてるので全部取り除いた。
防水性能は下がったがそこは積極的に見ない事にして、水滴が内部に入る様なコンディションでは使わない様にし、最悪内部に水分が浸入する様な状況で使った際はその日の内にOHすればいい。
防水性能ゼロの14エクセラーやファントムJライトもそれでやってきたが何の問題も無く使えてるので大丈夫だろう。
なおリールスタンドはパッキンが干渉して付けられなかった。
ただこれに関しては現在ゴメクサスの折りたたみ式リールスタンドが装着出来るらしいので注文中。
まあそれ以外ではもう文句の付け様が無い仕上がりになったので大満足。
ここまでのまとめ。
・17エクセラー3012Hは15レブロス3012Hのギアをそのままポン付け出来る。
・17エクセラー3500H(4000H)はギア比が変わるが15レブロス3500(4000)のギアをそのままポン付け出来る。
なお他の番手も同じ様にギアの交換が出来るんじゃないかな? 知らんけど。
※2022/01/15追記
出来ません。
1003・2000・2004・2004H・2500・2506・2506Hはドライブギアの取り寄せが不可の為。
ギア交換出来るのは3000・3012H・3500・3500H・4000・4000Hだけです。
ちなみに15フリームスもピニオン+ドライブギアセットのパーツ番号が17エクセラーと同じなので全く同じ方法でギア交換出来る模様。
つーか調べてみたら17エクセラーって15フリームスをデザイン変えて値段下げただけのリールらしいので、同じ方法でギア交換出来て当たり前か。
ただしまだ実際には試していないのでやってみたい人は人柱覚悟で。
最期に。
この改造は300%個人的な解釈および妄想に基づく改造です。
真似をした結果、重大な不具合や故障が発生しても責任は取れません。
改造する場合は各自の自己責任でお願いします。