写真は川原湯温泉の公衆浴場「王湯」
800年の歴史を誇る川原湯温泉は近い将来、八ッ場(やんば)ダムの底に沈むことになります。
第2回 倫勝寺講座開催のお知らせ
日時:12月14日 日曜日 午後2時から3時半頃まで
場所:倫勝寺本堂(鳳倫閣2階)
内容:みほとけの教え 第2回
「中国禅宗の成立―経典の解釈と実践―」
(写真は1回目の様子。平成20年7月25日)
講師:瀬谷区徳善寺御住職 尾崎正善先生
参加料 500円(1名) ※小中学生は無料です。
講座はどなたでも参加できます。
お申し込みは合掌の郷・管理事務所 045-825-2311 まで。
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10月末からこのところ、移動の多い日を過ごしてきました。
千葉、北海道、新潟、長野。一泊だったり日帰りだったり・・
また、あいだに典座のお仕事で他所のお寺に詰めたりもいたしましたので、
寺を留守にすることが多い日が続きました。
とりあえず落着きましたが、月末や来月も北海道や山形への日帰り出張法要、
年末の出張法要などがあって留守にすることも少なくありません。
お檀家さんがたにはいろいろとご迷惑をおかけすることになり、
申し訳なく思っております。
留守中は遺漏の無い様気をつけてまいりますので、
どうかよろしくご寛恕のほどお願いいたします。
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この11月の7,8日の両日、市内緑区の曹洞宗寺院で晋山式が行われました。
晋山式とは住職の新任式のことで、晋山の晋とはすすむ、という意味です。また、山とはお寺のある場所のことを指します。ですから、山にすすむ、とはお寺に入ることを意味するわけです。
今年はこの晋山式に招かれることが例年以上に多く、10月から市内のこのご寺院様で5件目でした。
普通は法衣を着て読経させて頂ければそれですむのですが、以前ブログでも紹介した山形の東照寺さまのように、今回のご寺院さまでは料理を作る役をいただきましたので、他所とは少し違う随喜をさせていただきました。
今回住職は7日の夕食を担当させていただきました。
禅宗寺院で祝い事があった場合、前日の薬石(夕食のことです)に参加者全員で麺類を食べることが多く、これを「祝麺」と呼びます。
住職はその「祝麺」全般の面倒を見させていただく役をおおせつかった訳です。
拙寺で晋山式を行ったときにも、前晩に祝麺をお出しして本堂で会食を行いましたが、以前も書いたように、最近ではホテル等から料理を運んでもらったり、お弁当で済ませてしまったりすることも多くなりました。
それぞれのご寺院の都合でしょうがないこととは思いますが、すこし残念な気がしていました。
そんなところへ今回の新住職さんから「永平寺風の祝麺を修行したいので、是非、お願いします」と依頼を受けたものですから、よーしって「力こぶ」作って出かけていったわけです。
250人分の祝麺の献立は以下のとおり。
かけうどん 生麺
精進だし汁 こんぶ、しいたけ
薬味 大根おろし 生姜おろし もみ海苔 すりゴマ 七味 ほか
精進揚げ サツマイモ 茄子 獅子唐 人参と牛蒡のかき揚げ しめじ
煮物 高野豆腐 人参(型抜き) 椎茸 インゲン 玉コンニャク
和え物 小松菜、焼き薄揚げ、もやしの芥子醤油和合
漬物 自家製瓜の粕漬け 温海赤カブ 糠漬け胡瓜 沢庵 白菜の一夜漬け
献立だけ見ると簡単ですが、着膳のタイミングを見計らって熱々を出すのはなかなか大変です。
沢庵などの漬物にしても、250人分そろえて切るのは慣れないとなかなかできる仕事ではありません。
特に大変なのはてんぷら。
4人で昼1時から3時間あまりかけて5種類のてんぷら250人分(単純計算で1250個!)を、心を合わせ丁寧に揚げていきます。
写真がないのが残念・・
さらに、盛り付け。寺院6名とお手伝いの檀家さん、業者、沢山の人が息を合わせて盛り付けやお運びに汗をかきます。
永平寺では大きな桶にお湯を張って、そこから釜揚げで麺をすするのですが、今回は桶がなかったので「かけうどん」となりました。
200人あまりが一気に着膳し、豪快にうどんをすするさまは禅宗ならではではないでしょうか。
3杯4杯とお替りする猛者もいて、作るほうは気が気ではありませんが、逆に典座の一番嬉しく、楽しいときでもあります。
疲れも吹っ飛びます。
今回は翌朝早くから長岡に行かなければなりませんでしたので7日しか随喜できませんでしたが、山形以外ではひさしぶりに祝麺を行じることができ、法幸至極の思いでした。
修行の場を与えて頂いた新命住職さんに心よりお礼申しあげます。
また、さまざまにお手伝いいただいた裏方のご寺院様方、ご家族の方々、お疲れ様でした。
ご縁をいただき楽しく修行させていただきましたこと、重ねてお礼申しあげます。
お疲れ残しの無い様、くれぐれもご自愛下さい。
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今日のおまけ
北海道、長野に行ったおりに撮影したものを少しだけ。
最初は北海道の爾志郡乙部漁港。強風が吹いて、えらい寒かったです。
同じく乙部港。
長岡から高崎経由で渋川方面に向かう途中、時間があったので吾妻線川原湯温泉駅で途中下車しました。
川原湯温泉に向かう途中の雑木紅葉。
ここで一句
川原湯の谿の湯けむり初紅葉 by rinshou
軽井沢の街中、メルシャン美術館の受付の壁にかかる蔦紅葉。
陶製のわんこがベンチに坐っているのが、とても可愛らしく思えました。
今日はここまで。