一見仲むつまじい結婚4年目のカップルが、あるSNSへの書き込みをきっかけに夫婦げんかを起こすブラックコメディ。香取慎吾Ｘ岸井ゆきの主演Ｘ市村昌秀監督「犬も食わねどチャーリーは笑う」見ました。
結婚4年目となる裕次郎と日和は、表向きは仲良し夫婦に見えたが、鈍感な裕次郎に日和は不満を募らせていた。そんな日和が鬱憤を吐き出さすツールとして出合ったのが、SNSの「旦那デスノート」だった。そこには世の夫たちが見たら驚がくするであろう、妻たちが投稿する本音の数々が書き込まれていた。ある日、裕次郎はそのSNSの存在を知り、自分について書かれていると思われる投稿を見つけてしまう。書き込んでいるのは、チャーリーというハンドルネームの人物だった。チャーリーとは、裕次郎と日和が飼っているフクロウの名前と同じで……。
フクロウを家で飼うことができるんですね（笑）それは置いといて、夫婦あるある問題に始り、笑って、泣けて、心がザワザワしましたね。筋トレバカのホームセンター副店長香取慎吾のふくらみ具合がちょいヤバい感じがしましたが、演技は、なかなか。後輩の結婚式での祝辞シーンにまさかの心のダム決壊しちゃいました。奥様にしてコールセンターのオペレーター岸井ゆきのは、相変わらず見事な化けっぷりで、日和役は彼女以外考えられない演技を見せてくれました。「箱入り息子の恋」「台風家族」を演出した市井昌秀監督の最新作は、決して大袈裟なドラマではなく、どこにでもあり得るリアルな生の夫婦が、結婚に至った一番最初のときめきを思い出し、もう一度歩き始める素敵な作品でした。
☆☆☆3/4
