2002年公開、ニューヨークのレストランを舞台に、様々な人間模様を殺人事件を絡めて描いた一夜の群像劇、ダニー・アイエロXエドアルド・バレリーニ主演Xボブ・ジラルディ監督「ディナー・ラッシュ」久しぶりに再見しました。
冬のニューヨーク、トライベッカ。イタリアン・レストラン“ジジーノ”のオーナー、ルイは、長年のビジネスパートナー、エンリコがギャングに殺害されたことを知り気分が滅入っていた。もう一つルイを悩ませていたのは、彼の息子ウードの存在。イタリア帰りのこのチーフ・シェフは、ルイの反対を押し切り、伝統的な家庭料理で街の人々に愛されてきたこの店を、おしゃれな人々が集うトレンディ・レストランへと変えてしまったのだった。やがて日が沈み、今日もまた厨房もフロアも様々な思惑が錯綜する<ディナーラッシュ>の時間がやって来た。しかし、今日はいつもとどこか様子が違っていた……。
初めてこの映画を映画館で見た2002年の9月、ニューヨークはトライベッカにあるスターシェフが作る人気イタリア料理の店に、集まる、クィーンズから来たマフィア2人組、オーナーに呼ばれた刑事夫妻、辛口の料理批評家、いけ好かない画廊オーナーと新鋭の芸術家、ウォール街の金融マン。 予約3ヶ月待ちの人気レストランに集まったとにかく癖のある面々。ギャンブルにはまって首が回らないスーシェフ、客の応対もままならずホールの面々。今夜は何かが起こりそうな火曜日の夜。最初は、キッチンで起きる殺人事件か、イタリアレストラン舞台のコメディかと見てましたが、内容を知っていても面白い。最後の10分でこの映画がクライムサスペンス映画であることがわかるどんでん返し。非常に好きでした。もちろん、イタリア料理も好きでしたので、映画を見て「アクアパッツア」に行ったことを思い出しましたね。グルメとサスペンスが融合した稀有な良作。
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