「BOX 袴田事件 命とは」などの高橋伴明監督が、2020年冬に日本で起きた事件をモチーフに撮り上げたドラマ。板谷由夏主演「夜明けまでバス停で」見ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/d2/629bf1ec25062792d57f7049903c776e.jpg)
昼間は自作のアクセサリーを売り、夜は焼き鳥屋で住み込みのパートとして働く北林三知子(板谷由夏)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で職と住まいを失う。新たな仕事もなくファミリーレストランや漫画喫茶も閉まっており、行き場のない彼女の目に留まったのはバス停だった。一方、三知子が働いていた焼き鳥屋の店長・寺島千晴(大西礼芳)もさまざまな問題に頭を悩ませていた。誰にも弱みを見せられないままホームレスとなった三知子は、公園で古参ホームレスのバクダン(柄本明)と出会う。
素晴らしい!今、まさにこの国、日本のどこでも起きている、明日、誰もが置かれるかもしれない、コロナ禍から発した「社会的孤立」。ステイホームが叫ばれていた中で、仕事が失くなり、収入が途絶え、路上生活を余儀なくされのたホームを持てない人たちがどんな思いであの時を過したのか、届かない叫びが、映画のスクリーンを通じて感じることができました。板谷由夏、まさに主演女優賞クラスの名演技に痺れました。
☆☆☆☆1/4