WOWOWに日曜夜22時のドラマは吉川英梨の同名小説を原作に、ある少女失踪事件の真相を追う刑事と、失踪した少女の家族の苦悩と執念の日々を描くヒューマンミステリー、ムロツヨシ主演「雨に消えた向日葵」第5話/最終回見ました。
膨大な量のはがきの中からたった1枚を見つけるべく、奈良(ムロツヨシ)の元に大前(中越典子)ら捜査員が集結。執念の捜索が始まった。奈良を信じ、祈り続ける征則(佐藤隆太)ら家族。捜査員が疲弊する中、奈良の刑事としての勘が、葵(大島美優)を誘拐した犯人の正体に絡む手掛かりを導き出す。
地道な聞き込み、諦めない希望、奇跡の光が差し込んだのは生きていると信じる娘の父親と妹を犯罪の魔の手から救えなかった刑事の執念でした。あるかわからない、書き損じた年賀はがき60万枚からの手がかり探し、2ヶ月もハガキを探すだけで途方もない労力がかかったことがわかる俳優たちの演技と丁寧な演出が胸を熱くしました。許せない犯罪ですが、誘拐監禁犯に勝るとも劣らない悪者は、顔を見えないのをいいことに、誹謗中傷、罵詈雑言、デマを拡散するネチズンたち。今の社会の闇の部分まで浮き彫りにしたWOWOW刑事サスペンスミステリーの佳作でした。
☆☆☆☆1/4