17年ぶりに復活した松平健主演「新☆暴れん坊将軍」見ました。
八代将軍・徳川吉宗(松平健)の治世となって二十有余年。享保の大飢饉からの不況対策に日々追われる吉宗は還暦を控えており、後継問題にも頭を悩ませる。嫡男の家重(西畑大吾)は病により、右腕が動かず、顔にもこわばりがあってうまく言葉を話すことができない。それゆえ、城内では次男の宗武(駒木根葵汰)こそがふさわしいと推す声が上がっていた。そんな中、久しぶりに貧乏旗本の三男坊“徳田新之助”として町に出た吉宗は、材木商の娘・おきぬ(藤間爽子)が人買いにからまれているところに遭遇。すぐさま助けに入ったところ、洋剣“レイピア”を左腕で華麗に操る謎の男が助太刀に現れた。吉宗は、べらんめえ口調で商家の三男坊“徳長福太郎”を名乗る彼の剣さばきに目を見張るが、その福太郎こそ自身の長男・家重であることに気づく。
その頃、宗武には旗本・本間要治郎(小澤征悦)が接近していた。本間は尾張藩主・徳川宗春(GACKT)が将軍の座を狙い、公儀に弓を引くやもしれないという噂を宗武に吹き込む。時を同じくして、江戸の町で行方知れずだった若い女性が相次いで死体となって見つかる事件が起こる。彼女たちの死の背後に何かが隠れていると感じた吉宗は、事件を調べはじめる。
脚本が、大森美香で演出は、三池崇史。語りは千葉繁。まるで映画製作のような時代劇。いきなりカッコいい殺陣は、「侍タイムスリッパー」を思い出しニヤニヤ。17年ぶりの復活ドラマは、吉宗の跡継ぎ問題を軸に、病で家老たちから軽んじられている家重と文武両道にして才覚ありの次男宗武。倹約質素で政を進めてきた吉宗を倒し、天下を取ろうと戦まで仕掛けようとする尾張徳川宗春と父の復讐を企てる旗本本間要治郎の悪事を詳らかにし、成敗するかのお話は、王道時代劇で安心だし、殺陣は、三池崇史監督の気合いの入った演出で小気味よく拍手喝采。父から息子へ伝える民は宝、真心と正義に少し胸が熱くなりましたね。マイナス点は、成敗するのをお庭番にやらせたのがもやもやしたところかな。
☆☆☆3/4
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