端島で生まれ、端島を愛し、端島の幼馴染みに一生をかけたギヤマンの花瓶とコスモスの花畑のプレゼント。運命に翻弄された鉄平と朝子の壮大なラブストーリーであり、崩壊しつつある現代の家族の再生を描いたファミリーストーリーでした。コスモス畑とそこから見える端島に心のダム決壊しました。素敵な最終回でしたね。歳を重ねた朝子が、実現することが叶わなかった鉄平のプロポーズとみんなが幸せに暮らす端島の情景。哀しくて、切なくて嗚咽が出ました。
朝子が見ることが出来なかった端島に鉄平が置いてきた青い海のようなギヤマン、置いた場所は、世帯を持ったものが住む上層階。生涯独身の鉄平が残した家にギヤマンを置かず、端島の上層階に置いた誰にも譲らない朝子への想いを感じてただただ涙。なんか「タイタニック」のローズとジャックみたいと感じるのは僕だけかな。端島でなくても、鉄平や朝子でなくてもあの時代は、日本中に端島のような場所があり、鉄平や朝子みたいな救われない、報われない人たちがいて、それぞれの人生を歩んできて、今僕らが生きている何気ない日常があることを思った次第。誠があの人だったことは当たりましたが、玲央は外れました(笑)英語の題名が、The Sleeping Diamond on the Seaは. In the Seaではないの?とずっと思っていたのに、やられました。兎にも角にも野木亜紀子脚本塚原あゆ子演出に心揺さぶられました。
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