スキー場での思い出
数々あるなかで
最も印象に残る出来事
それは!!
リフトから墜落事件~
私たち家族は、子供のころから毎年スキーに出かけた。
小さい頃はもう小さすぎて何も覚えていないけど写真がある。
父がスキーやスケートの冬スポーツが好きだったのね。
父はスパルタの人で、スポーツも勉強も習い事も、自分が竹刀をもって教えるような人で
私たち姉妹はスキーの時も
泣きべそをかきながらゲレンデをスキー板を履いて歩いたものです。
それはそれは昔の物語なので
いまのスキー場のようにかっこいいリフトなんて数少なくて
一人乗りの、本当にシンプルなリフトでその事件は起こりました
スキー初心者のころはリフトに乗り降りするときが結構大変で緊張したものですが
あるとき
父、私、妹、母の順でリフトへ乗りました。
椅子に座ったあとに、少しお尻をゆさゆさとしないと、リフトの椅子の背もたれまで深く座れなくて苦労しました。
あれ、ブランコ状態になるので前に滑りやすいのかしら?
そんな時、リフトが揺られ停止しました。
後ろを振り向くと
母が、1m先位でこけてました。
腰を下ろすのが多分はやすぎて、椅子の先っちょのほうにしか座れなかったのでしょうね。
係りの方があわてて止めて救出していました。
私たちはリフトに乗ってしまっているのでどうすることもできずに見守ります。
少しして動き出したので一安心していたとき、またリフトが止まりました。
同じような人がいるのだなと思って後ろを振り返ったその時、リフトの下のほうに
母が
母が落ちていました
結構高さがあったように感じていましたが、本当はどうだったのでしょう。
はじめに止まった時よりも位置は進んでいたので、確かに最初より高いところから落ちたのだと思います。
もう、どうにもならないので
父と娘二人はゲレンデを滑り降りて母のもとに向かいました。
そのスキー場は、駐車場まで短いゲレンデを滑るのですが
母はもうスキーなんてしない。嫌いだと泣きべそをしながら
スキーを担いで歩いて下りていきました。
父がなだめてもおこってもどうにしても母はグレてしまいました・・・。
それ以来母がスキーへ行くことがなく
子供たちがそれぞれ独立すると父ともスキーへ出かけることもなくなりました。
今になって思うと、あの時母がスキーを楽しめていたなら、定年を迎えた父と母でスキー三昧だったかもしれません。
二人の共通の趣味で盛り上がっていたかもしれませんね。
私と妹は、冬になるとその話を思い出し、二人で涙がでるほど大笑いしてしまっています。
今となっては娘たちの良い思い出ですが、夫婦にとってはちょっと悲しい思い出かもしれませんね。
いまはもう忘れているでしょうけど。
2017年1月15日。今日は久しぶりに雪が降りました。0.5㎝。もうとけてなくなっちゃった。