🐰えー今年はウサギ年でもあるという事でここは盛大に3月のお茶会を開催したい
日時は[何でもない日のテキトーな時刻]
場所は[不思議の国のウサギさんちの前]
「待て待てっ 勝手な事すんな勝手な事すんな」
「何だ?」
「ありゃ誰だ?」
「ルイス·キャロルか?」
「知らん知らん」
🐰… お茶請けだが
「はい✋リクエスト。からし菜のおひたし」
「旬だねえ」
「なんでや。お茶請けといえばスィーツだろスィーツ」
「3月ですからここはやはり、さくらもちがよろしいかと…」
「あ。さくらもちって言えばさ、塩漬けの桜の葉を巻いた中に餡の入った桜いろの和菓子じゃん。でもさ、それ見る前にピンクのういろうみたいな"すあま“ってやつを知ったのよ。それが薄甘ーくて キレイで気に入って、ずっとそれが桜もちという名前なんだと信じて疑わずにオトナになってしまったのよ。」
「ほー」
「お花見行きたい…」
「······」
「·······」
「…そんな宇宙の向こうを見るようなとおい目で突然…」
「桜の木の下には死体が埋まってるんだ だから桜の花ってあんなに美事なんだ…」
「…………」
「あれは…」
「梶井基次郎では」
「…知らん…」
💮「桜の花って咲くと気がふれるよね^_^ だから所謂“三月ウサギ"って○違いウサギって言うんだよね」
「桜が喋ったーっ」
「きゃー」
「だ大丈夫だよ、下に埋まってる死体だよ」
「よけい怖いわ」
🐰·····うーん桜の木の下でお花見しながらお茶会っての、いいかも
「死体の上でかい」
「やめろよー日本中桜だらけなんだぞお」
🐰だってシーズンだし
「何の。お彼岸の?」
「じゃお茶請けはぼたもちかい?」
「あれ。お彼岸もう終わりでは」
「ところでさー そのウサギさんちってどこにあるの 東京の桜はとっくに満開でしょ
西日本ならそろそろかってとこかしら。」
「北の方ならまだだいぶ先だな」
「西日本でも奈良の吉野山とか結構遅いですよ。確か見頃は4月のはず」
「うさぎさんちってどこー」
🎩・・・1つ注意しなければならない事がある
“三月のウサギのお茶会議"ならば、フツーの つまり所謂白ウサギではなく、3月で気がふれたHareと呼ばれるウサギの家でなければならないのである。
そうでないフツーのウサギのことはラビットと言いますね。ラビットさんちに行ってはいけませんのだが、こいつら区別ついてるんかしら…
🐰レジャーシートとか用意しといてくださいよー
「いつ行くねん」
「だから[何でもない日]」
「どこに行くの?」
「だから[不思議の国のうさぎさんち]の前」
「いや、それ何処ね」
"Hare“は ヘイヤと読むらしいよ