北イタリア美術巡り 建築編 3

2016-10-11 20:49:45 | 美術館
ベネチアのラグーンを離れて海に出て
ボバレットに乗って40分
観光で有名なムラーノ島やブラーノ島を過ぎるとトルッチェロ島があります
前日の曇天を避けて出かけた日は快晴でした
今回の旅で 一番自然を感じられて 一息つけるところでした
ミラノもベネチアも 人だらけで少しげんなりしていたので
晴天に恵まれた島巡りは気分爽快でした

  

船着き場も素朴で 青い空にとってもにあった景色でした
町の中心に向かって運河沿いにレンガの道が続いていました



この島はベネチア発祥の地でもあります
4世紀くらいから人が住み始めたといいます
12世紀には 海運の要所として栄えましたが
ラグーンの広がり 伝染病の蔓延などで人々が去り
ひっそり静かな島として今に残っているのでした

水路に架かる悪魔の橋と言う名の手すりのない小橋
これがすべてのベネチアの橋の基本となったそうです



この島に来た目的はベネチア最古の教会を訪れることでした
でも到着したのが早すぎて 教会は開いていませんでした
時間待ちで 水路沿いの小さいカフェでカプチーノをいただきました
荷物運搬の船が カフェ併設のレストランの食材をたくさん運んでいました
本当に 水路が交通の要なのを実感できました


 


サンタマリアアッスンタ教会は本当に素朴で 
まさに初期キリスト教建築そのものでした
ただ 土着の宗教がこの場所にあったのか 教会の前に遺跡がありました








残念ながら 堂内の撮影は禁止 
素晴らしいモザイクと 屋根構造をカメラに納められませんでした
形式はバシリカ式で 後方に半円のアプシスをつけています
縦長の内部は 列柱によって側廊 身廊 側廊 とわかれています
奥が神様の場所 祭壇となって その後ろにアプシスがあるのでした


身廊にも側廊にも 高いところに明かり取りの窓があり 
堂内はとても明るくて開放的でした
今回見たなかで一番明るい教会でした
アッスンタ教会の アッスンタとは被昇天のマリアという意味です
ベネチアの起源は伝説によれば聖母マリアの受胎告知の日とされています
マリア様がベネチアを守ってくださるというマリア信仰に基づいています
ですから この教会のアプシスのモザイクは聖母子です
やさしくおおらかな感じのするすらっとしたマリア様でした
窓からの光を浴びてモザイクの欠片がきらきら輝いて
マリア様をいっそう神々しく美しくしていました

帰りのボバレットは島の反対側を回ったので
教会の全景を撮ることができました











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