過ぎ去ったわたし

どこに行ってしまったのだろう
あの頃のわたし

いつも死ぬことばかり考えていた
それさえできない自分を　少しはいとおしいと思いながら
いつも　いつも　楽しくなかったあの頃

あれから結婚をして　子供を産んで
いろいろなことがわたしに起こった

娘が学校に行かなくなった　たったそれだけのこと
それだけのことが　わたしの人生を大きく変えた

それまで持っていた価値観がすべて崩されて
わたしは　新しい自分を作らなければ　生きていくことはできなった

今思えば　必死で自分を探していた
リセットボタンを探して　新しい何かをつかみたかった
今思うと　そう思える

自分を探すって　どんなことなのだろう

多分・・・多分だけれど
多分　そうしていく中で　わたしは多くのものを失った
失いながらでしか　何かをつかめなかった

今　何かをつかんだといえるだろうか
まだ答えはない

でも　少なくとも　今が一番幸せと思えること
新しい出会いをたくさん求めて　失敗も自分の力にかえて
そんなことが楽しいと思えるようになったこと
そんな自分を好きと思えること
そのことだけは　わかる気がする
何をつかんだかはわからないけれど・・・

そしてふと気がつくと
いつも　心の奥で泣いていた声が
インナーチャイルドの声が聴こえなくなっていた

さみしい　さみしい　さみしいと　いつも泣いていた子・・

あの子は　いや　あのわたしはどこに行ってしまったんだろう
幸せだと感じる今のわたしは　間違いなくしあわせ
でも　今　無性にあの子がなつかしい　抱きしめてあげたいほどに

あの頃のように感じることができなくなってしまった

いつも閉じこもって　上目遣いで周りを見ていた
それでも　ガラスのような感受性を持っていた・・・はず
あのわたしに無性に会いたい

でも　わたしは今のわたしでしかない