〔観戦記〕久の30球：対猫戦＠皇子山(4/19)

　昨年のイーグルス戦に続き、今年はファイターズ戦で開催となる皇子山のライオンズ主催試合。関西、特に滋賀県周辺のパファンにとっては貴重な観戦機会です。
　このまま恒例になればいいなぁという期待を抱きつつ、観戦に行ってきました。



　とはいえ、皇子山は遠い。神戸はネタになる遠さですが、こちらはガチで遠いです。仕事が終わって球場前までたどり着いた時には、原拓也に第一生還者賞が贈られるというアナウンスがあったところでした。



　ライオンズ先発は勝ち頭の岸。この時点で、ライオンズの今季全勝利数のうち3分の2が岸によるものだったのです。



　一方のファイターズは先発ウルフが1点を失いながらも粘投していたのですが……



　4回、先頭打者に2球続けてボールとなったところで不調を訴えます。



　いったんは続投となりましたが、もう1球もボールで結局降板。ケッペルに続いての離脱となれば大打撃です……



　この緊急事態に登板したのが植村。2イニング打者5人を3三振、スクランブルにもかかわらず完璧な投球です。



　すると6回、岸が突如制球を乱します。いわゆるSYBSというやつですね。ここで稲葉が逆転タイムリー！数少ないチャンスをモノにしました。ってことでカウントダウン本格開始！

　エントリ作成の都合上順番が前後してますが、お願いですから気にしないでください［;;０Ｊ０］



　ここからは継投で逃げ切り。明日は試合がないですし、明後日は斎藤佑が投げられるだけ投げてくれることを期待しましょう。6回には谷元が登板、味方の拙い守備をものともせず無失点に抑えます。



　7回は宮西。こちらはきっちり三者凡退。



　8回はもちろん増井。貫録の省エネ型四者凡退です。



　9回、ここまで2失点のままだった岸に変えてマウンドに送られたのは岡本篤。えっ？と思っていたら、中田に当てるだけ当てて降板［＃０Ｊ０］



　続く稲葉の打順では松永がワンポイントで登板、きっちり走者を送ります。



　って流れでMICHEAL登場。西武移籍以来の起用法にはどうにも疑問を感じますが、多分前球団からマトモな情報を得てないのでしょう。
　本人も意気が上がらないのか何なのか、「他人のランナーだけ還す」という基本以上のプレーは見せず、これでファイターズが2点差とし、試合の流れをほぼ決めた……そう思った時期が私にもありました。



　そして9回裏、劇場の始まりです。ちなみに「劇場」の上には「スペクタクル」とルビを振って読んでください。
　まずは小手調べとばかりにヘルマンを歩かせ、嶋に打たせて舞台設定は完了。バントと三振で2アウトとして安心させておいた上で、ここから一気に盛り上げます。



　代打上本に四球、そして続く栗山にまで四球で点差は最少に。3塁側は阿鼻叫喚、覚悟を決めたファンも少なくなかったことでしょう。琵琶湖を吹く風が身に沁みはじめたその時、



（ ゜ ＿ ゜）＜ヒサシサン、ウエムラクンノ カチボシ...




　そうでした。ここで打たれれば、植村のプロ初勝利が消えてしまう。ネタでは済まないのです！



　そんなことを知ってか知らずか、久は浅村を三振にとってなんとか逃げ切り成功。



　インタビューはもちろん植村。9回はどんな心境だったか、察するに余りあります……



　最終スコア。何というか、勝ったからいいけれど、酷い試合でした。
　ただ、久の30球がMICHEALの劇場魂に灯を再びともしてくれればと願ってやみません。ま、起用法の問題なんですが。