MICHEAL・工藤⇔二岡・林のトレードがホントに成立した件について

■　交換トレードのお知らせ（公式）

　月曜朝の時点では怪しい話と思いつつも、その後の報道で「これは本当かも知れない」という気が強まってきた火曜日。
　しかし、水曜日は報道ばかりが先行しながら、公式な動きは何もなく、そして正式発表があるって話だったのに、何にもなかった木曜日。
　そんな生殺し状態の金曜日。

「この際なんでもいいからとっとと決めれ［＃０Ｊ０］」

と、ハムファンとして間違った怒り方をしてしまったルパートです。
　とにもかくにも、トレードは成立。先ほど公式で金森のセクシーポーズにクラクラしながら確認したところです。
　ともあれ、怒ったままでも仕方がないので、ここは冷静に考えてみましょう。
　まず、打率の期待できる右の三塁手を取ったのは正解。どう考えてもハム最大のウィークポイントの1つだっただけに、即効性の期待できる補強をするのは当然と言ってもいいぐらいです。
　左の中継ぎについても同様。宮西は期待をはるかに上回る頑張りを見せてくれましたが、彼一人では話になりません。こちらも急を要するだけに、外国人か移籍選手に頼るのは無理もない話です。
　一方、出ていく方の選手についても考えると、まず工藤は、ある意味出してやった方が本人のためかも知れない、とは思います。
　ただでさえ俊足好守の外野は飽和気味。そんな中で糸井の起用が増えているのを見ると、紺田・工藤・村田辺りから1人放出というのは自然な流れです。
　むしろ、ずっとハムにつなぎ止めた方が飼い殺しになってしまい、よっぽど本人のためにならなかったような気もしていたのです。
　もっとも、だからと言ってジャイアンツが移籍先として適切かは分かりませんが……
　そして、おそらく多くのファンが疑問を呈しているMICHEAL放出。私も納得いかないのは正直なところですが、それでも放出する理由があるとすればただ1つ。今後の年俸のことでしょう。
　MICHEALは日本人としての扱いで、ドラフト経由でファイターズに入団しましたが、年俸交渉では外国人同様の扱いを要求。一昨年には年俸が極端に跳ね上がっています。
　決して資金が潤沢ではないファイターズにとって、これが続くのは決して望ましいことではない。とすれば、頃合いを見計らって放出するのも、合理的と言えば合理的な話です。
　そう考えれば、このトレードは必ずしも全否定されるべきものとは言えません。少なくとも、戦力・コスト管理という両面からいえば。
　ですが、それでも引っかかりがないとは言えない。その引っかかりのかなりの部分は、感情的なものです。
　ただ、それらを取っ払ったとしても、醜聞持ちの選手はイメージ上最悪の選択と言わざるを得ません。
　二岡が今年女性問題で騒がれたのはご存じの通り。また、女性の側と比べると、二岡の受けたペナルティーが小さすぎると思う方も少なくないものと想像します。
　そういう選手を好んで獲得した球団に、ファンがどのようなイメージを持つでしょうか？
　特に女性ファンで、スキャンダルを起こし、相手の女性により大きなダメージを与えた男を素朴に応援できる人がどれだけいるのか、果たして疑問に思わざるを得ません。
　それだったら、同じサードの余剰人員である今岡辺りを買い叩いた方がよかったのでは、という気もしますし。
　そんなこんなで、このトレードがなかなか受け入れにくいものであることは確かです。
　ただ、ひねた見方をすれば、MICHEALが「日本人」でよかった、と言うこともできます。
　昨年オフ、グライシンガーとラミレス、クルーンがジャイアンツに移籍したのを思い出してみると、タダ獲りされて泣き寝入りせずに済んだだけでもマシ、ってことにはなるのかも知れません。
　こういう考えに納得がいかない方も少なくないことでしょう。が、世の中この程度のものです。

　それにしても、ジャイアンツは何がしたいのか。ふと考えると、不思議になることもあります。
　以前豊田をFAで獲り、昨年はクルーン、そしてマイケル中村。
　ジャイアンツは「4番ばかり集めている」としばしば批判されますが、むしろ抑えばかり集めてどうするのかと。
　その辺は、2003年の河原や2005年のミセリのトラウマがまだ残ってるからかなぁとも思うのですが。
　そして、それ以上に思うのが、日ハムの選手ばっかり集めてどうするのかと。
　すでに實松、古城、木村拓、小笠原と4人もいるのに、これで中村、工藤が入団。そればかりか、トライアウトで歌藤も獲ったのです。
　「信頼と実績の日ハムブランド」ぐらいに思われてるのかも知れませんが、

だったらついでに井場も獲れ實松一軍で使え。
　イヤなら返せ。

　ってのがあります。
　それに、日本ハムから来た選手が増えるのが、スポンサーにとってどうなのかという疑問もあります。
　早い話が、

　いいのか、伊藤ハム。