■ マツダオールスターゲーム開催球場変更(NPB・2011年6月1日)
前々から構想が語られていたクリスタ宮城でのオールスター開催が本決まりになりました。
東日本大震災で筆舌に尽くしがたい被害を受けた東北地方を代表する球場でオールスターが開催できること自体は、非常に良いことであると思っています。
その上で、クリスタでのオールスター開催に関しては、話が出た時点で気になっていた点が2つありました。
まず1つは、地元アマ球界への配慮が十分なされたかどうか、という点です。
宮城県のアマ球界に、大震災の深刻な影響を受けたチームや選手、関係者が多いことは容易に想像できます。
実際、センバツへの出場が決まっていた東北高校が、実際に出場できるまでの葛藤は、メディアでも報じられてきました。
そんな中で、7月のこの時期にオールスターを宮城で開催するということは、そんな彼らに日程の組み直しなどの形で、さらなる負担を与えることを意味します。
なので、オールスター開催にどれだけの大義名分があろうが、これはNPBの側から宮城県高等学校野球連盟に「お願いする」筋のものです。そして協力が得られたときには、公の場で一言お礼をするのが当然というものです。
ですが、各紙の報道に出たコミッショナーの発言には、そのような文言はありませんでした。それでいいのか、と思いましたし、正直なところ失望していました。
が、先ほど上記リンク先のコメントを見つけて読んでみると、ちゃんと宮城県高等学校野球連盟や関係各所へのお礼が述べられていました。私が調べきれてなかったんですね[;;0J0]
ともあれ、簡単な一言だけではありますが、とにもかくにも一言あったことで、まぁ良かったと思ったのでした。
で、もう1点です。
今年クリスタでオールスターが開かれることになったのは日曜日。当初の予定では、QVCマリン(まだこの名前には慣れませんが……)で開催されることになっていた日です。
となれば、単純にQVCマリンからクリスタに球場が変わりそうなものです。ところが、実際にはQVCの試合が土曜日に変更となり、東京ドームでの開催がなくなったのです。
この決定自体は非常に歓迎すべきものです。マリンのある千葉県、そればかりかマリン自体も大震災で深刻な被害を受けたわけですから、オールスターを開催することには大きな意味があります。
一方で、よく東京ドームが開催取り止めを承知したな、という驚きもあります。昔ほどではないにせよ、貴重な稼げる機会となるオールスターをあっさり手放したのは意外でした。
ただ、ふと思ったのは、「もしこれが10数年前だったら、東京ドームから開催球場を変更することができただろうか?」と。
東京ドームでの開催を取り止めるとなったら、誰とは言いませんが必ず文句をつける人が出てきて、コミッショナーとてその人には逆らうことはできず、開催を余儀なくされることになったのではなかろうかと。
もちろん、これは私の思いつきです。実際にどうなったかだろうかは分かりません。
ですが、私の想像が当たらずとも遠からずだとしたら、プロ野球界にとって、東京ドームでオールスターを行わないことは、仙台と千葉でオールスターを行うことと同じぐらい重要なことのような気もしてきます。
奇しくも、この春にはセの先行開幕強行が選手会やファンの反対によって挫折したところです。先行開幕を声高に主張していた人
オールスターの開催地変更は、長い間プロ野球を動かしてきた力関係が過去のものになりつつあることを象徴しているのかも知れません。この辺、自分でもこじつけっぽい気はしますが……
前々から構想が語られていたクリスタ宮城でのオールスター開催が本決まりになりました。
東日本大震災で筆舌に尽くしがたい被害を受けた東北地方を代表する球場でオールスターが開催できること自体は、非常に良いことであると思っています。
その上で、クリスタでのオールスター開催に関しては、話が出た時点で気になっていた点が2つありました。
まず1つは、地元アマ球界への配慮が十分なされたかどうか、という点です。
宮城県のアマ球界に、大震災の深刻な影響を受けたチームや選手、関係者が多いことは容易に想像できます。
実際、センバツへの出場が決まっていた東北高校が、実際に出場できるまでの葛藤は、メディアでも報じられてきました。
そんな中で、7月のこの時期にオールスターを宮城で開催するということは、そんな彼らに日程の組み直しなどの形で、さらなる負担を与えることを意味します。
なので、オールスター開催にどれだけの大義名分があろうが、これはNPBの側から宮城県高等学校野球連盟に「お願いする」筋のものです。そして協力が得られたときには、公の場で一言お礼をするのが当然というものです。
ですが、各紙の報道に出たコミッショナーの発言には、そのような文言はありませんでした。それでいいのか、と思いましたし、正直なところ失望していました。
が、先ほど上記リンク先のコメントを見つけて読んでみると、ちゃんと宮城県高等学校野球連盟や関係各所へのお礼が述べられていました。私が調べきれてなかったんですね[;;0J0]
ともあれ、簡単な一言だけではありますが、とにもかくにも一言あったことで、まぁ良かったと思ったのでした。
で、もう1点です。
今年クリスタでオールスターが開かれることになったのは日曜日。当初の予定では、QVCマリン(まだこの名前には慣れませんが……)で開催されることになっていた日です。
となれば、単純にQVCマリンからクリスタに球場が変わりそうなものです。ところが、実際にはQVCの試合が土曜日に変更となり、東京ドームでの開催がなくなったのです。
この決定自体は非常に歓迎すべきものです。マリンのある千葉県、そればかりかマリン自体も大震災で深刻な被害を受けたわけですから、オールスターを開催することには大きな意味があります。
一方で、よく東京ドームが開催取り止めを承知したな、という驚きもあります。昔ほどではないにせよ、貴重な稼げる機会となるオールスターをあっさり手放したのは意外でした。
ただ、ふと思ったのは、「もしこれが10数年前だったら、東京ドームから開催球場を変更することができただろうか?」と。
東京ドームでの開催を取り止めるとなったら、誰とは言いませんが必ず文句をつける人が出てきて、コミッショナーとてその人には逆らうことはできず、開催を余儀なくされることになったのではなかろうかと。
もちろん、これは私の思いつきです。実際にどうなったかだろうかは分かりません。
ですが、私の想像が当たらずとも遠からずだとしたら、プロ野球界にとって、東京ドームでオールスターを行わないことは、仙台と千葉でオールスターを行うことと同じぐらい重要なことのような気もしてきます。
奇しくも、この春にはセの先行開幕強行が選手会やファンの反対によって挫折したところです。先行開幕を声高に主張していた人
オールスターの開催地変更は、長い間プロ野球を動かしてきた力関係が過去のものになりつつあることを象徴しているのかも知れません。この辺、自分でもこじつけっぽい気はしますが……
おじいちゃんが口をはさむ余地がなかったんじゃないかと
というより、取り巻きの記者が話を振って、文句をつけさせるという方が正確かも。
ま、NPB主管ですから、そこまでのメリットは個々の球団にはないはずなんですが……
あと、QVCマリンが日曜→土曜に変更されたことも地味に問題ではないでしょうか。
移動経路を考えると愛知→宮城→千葉というのは現実的ではないわけですが…
ともあれ、日程は変わったので、名古屋→千葉→仙台の移動になったようです。
移動する方は大変ですが、だからこそ選手をフルに使ってくれればと。