佐藤美術館にて開催「絵本にみる日本画」展
秋野不矩、朝倉摂、岡村桂三郎、福井江太郎の絵本原画を間近に見られる展覧会です。
額のアクリルが、反射しにくい特殊加工がされ、快適に鑑賞できます。
この日は、岡村桂三郎氏によるアーティストトークがありました。
職員から今回の展覧会が開催できた、紆余曲折の経緯の説明があり、いよいよご本人の解説へ。
絵本のストーリーと見開きの展開を考慮した色使い、構成の仕方、造形の工夫など興味深いお話し。
画面作りに、こだわりのモチーフを使ったり、他の名作からイメージを借りるなどネタばらしも面白い。
普段の制作とも、依頼作品とも違う、中間の体験ができる絵本制作は、刺激になって、またやってみたいとのこと。
美大生から「学んでいくうえで大切なことは?」の真摯な質問に、「感動する体験を大切に」というメッセージを。
作者の意図を汲んで鑑賞が出来る、良い体験ができました。