私の記憶と感性 そして 下書きのない日記 №52

多可が50 去れども半世紀の人生で この三百六十五段の湯けむり漂う
町に来てからの記憶と感性です

★終らぬ侍        何故に 日本は 一つに・・・

2015-10-08 14:01:57 | 日記
           まとまらなくては 成らなかった 海外からの植民地政策 日本を植民地には 指せない為です
           そこには 西洋文化を知り強固な軍隊を持ち海軍力で日本を世界にアピ-ルする必要性が有りました

           
            1868年の侍たち
           

           作品の写真は ラストサムライの渡辺謙ですが私がこの映画を観てアメリカの原住民で生きていた
           亜細亜民族で有るインデアンを虐殺して原住民が主食にしていたバッハロ-までを地球上から消滅させた
           事実そこに トムクル-ズ演ずるアメリカ軍人が亜細亜の大和民族日本のサムライに生き方と精神力を 
           教わる 物語は アメリカらしくない真実を画いている映画だったと思いました

           

           

           

           

       冒頭では、古事記の一説(イザナミとイザナギの神が剣で、日本の国土を生成したと信じている人々の住む国)
       を引用する形で、日本の国柄を紹介している その長く深い伝統の空気を打ち破る幕末の近代化が始まりだした
       建国以来の剣を信じるものと新たな洋式鉄砲と軍隊に希望をかけるものの思いに
       日本という国は分断されていったのだ

       ところは 変わって南北戦争時代のアメリカ北軍の士官として参軍したネイサン・オールグレン大尉
      (役:トム・クルーズ)は、南軍やインディアンと戦う。その戦争の渦中では、関係の無いインディアンの部族に
       攻撃を仕掛けたりインディアンの子供たちを撃ち続けたりした 良心の呵責に悩まされたオールグレントラウマ
       となった戦場での体験から逃れるようにウイスキー浸りの生活に陥る

       そんな中、日本の実業家にして大臣の大村(役:原田眞人)はバグリー大佐を介し、お雇い外国人として
      「戦場の英雄」を軍隊の教授職として雇いに来た その頃の日本は明治維新が成り近代国家建設のために急速な
       近代的軍備の増強が必須であった 大金のオファーに魅せられたオールグレンは 僚友ガントとともに日本に行き
       軍隊の訓練を指揮する

       やがて 不平士族の領袖である勝元(役:渡辺謙)が鉄道を襲ったという報が入った まだ訓練は出来ておらず
       この軍隊では闘えないと抵抗するも やむなく出動するオールグレン案の定、隊の練度は低く、サムライたちの
       勢いに呑まれた部隊はバラバラになりガントは落命、オールグレンは 勝元らに捕えられる しかし勝元は彼を
       殺さず妹のたか(役:小雪)に手当てをさせる 回復してきて村を歩き回り古きよき日本の人たちの生活の風景を
       目の当たりにする中でオールグレンは 彼ら反乱軍=サムライたちの精神世界に魅せられるようになる
       そして 勝元もまたオールグレンにどこか不思議な魅力を感じ始めていた

       勝元の息子である信忠(役:小山田真)の村での生活を深めるにつれオールグレンは 村の人々に急速に心を
       開いていくが世話をしてくれる女性たかは オールグレンに不信感を抱き続ける
       彼女の夫は、戦場でオールグレンにより殺されたからであった だが村の生活に敬意を表すようになった
       オールグレンに対し次第にたかは心を開き始めやがてたかはオールグレンを許すようになる

       訓練と談笑と生活の中でオールグレンは 心の中に静けさを取り戻しサムライの村での生活に神聖なものを
       感じ始める また オールグレンは 氏尾(役:真田広之)との剣合わせで はじめて引き分けることができた
       これを機にオールグレンは 氏尾や村の男たちからの信頼を急速に勝ち取る

       そんな中、村の祭りが行われ ふだんは 怖く厳しい村の首領・勝元が道化を演じる舞台を見て皆が笑い
       あっている スキを狙って 大村が差し向けたとおぼしき間諜が密かに村に近づき襲撃を試みる
       オールグレンと勝元・村人は心を一にして間諜と戦いついにオールグレンは村人と味方になった

       やがて春を迎えて雪が溶け道が開いた頃、政府に呼び出されて勝元一行は東京へ出向く疑いと警戒の目で一団の
       行進を見つめる大村 一行の中にオールグレンが居ることを見つけて ほっと笑顔をもらす通訳・写真家・著述家
       のグレアム東京でオールグレンが見たものは すでに立派に訓練され 軍備も充実した政府軍の姿であった

       街に出たオールグレンは 銃を掲げ不遜な態度で振る舞う軍人が信忠の剣を奪い髷を切り落とす場面に出くわす
       そんなオールグレンに、大村は刺客を差し向ける 一方の勝元は 廃刀令にしたがって刀を捨てるよう大村に
       迫られる勝元は 判断を明治天皇(役:中村七之助)に仰ぐが天皇は気弱さから目をそむけてしまう刀を捨てない
       勝元は 東京にて謹慎となる

       オールグレンは 大村の不平士族討伐軍の指揮官就任の申し出を断り日本での職・役割を終わらせアメリカへ
       帰ろうとするが大村の差し向けた刺客に襲われる その後 信忠ら村の一軍やグレアムと共に  
       謹慎先の勝元を脱出させる
       勝元一行は 村へ帰還できたものの殿を務めた信忠は 警備兵に撃たれ帰らぬ人となる
       もはや政府軍と勝元達反乱軍との対決は免れぬものとなった

       意を決したオールグレンは反乱軍の一員として、政府軍に一矢報いる事を決めた
       反乱軍は 榴弾砲まで装備した政府軍を相手に勇敢に闘う

       最後の騎馬による突撃が回転式機関銃ガトリング砲により阻止され全員戦闘力を失う傷ついた勝元は信頼する
       オールグレンにとどめを刺すよう頼み「すべてパーフェクトだ」という言葉を遺してこと切れオールグレン
       一人を残し全滅した しかし この闘いは決して無駄ではなかった 政府軍の兵士たちは 勝元の死に様に涙し
       敬意を表し跪いて頭を垂れたのである 維新以降、失われて久しかった「   
       武士道精神を軍人たちが取り戻した瞬間であった

       生き残ったオールグレンは 明治天皇に拝謁 そこで勝元の遺刀を渡す 
       それは 日本が真に近代国家に生まれ変わる 為の勝元からのメッセージであった

       ネイサン・オールグレン大尉:トム・クルーズ
       勝元盛次:渡辺謙
       信忠:小山田真
       たか:小雪
       氏尾:真田広之
           
       ★この作品は 観覧人数が一位に成り有り難う御座います    

        s10683726@ybb.ne.jp

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