西日暮里駅からWalker～本郷編～

例えばうん十年前にある場所に住んでいたとして、
そのある場所が曖昧だったらどうやって見つけるのか…
やっぱり当時毎日使っていたと思われる交通機関の駅やバス停などのあたりから
アタックするといろいろ思い出すかもしれないし無難なのかなーと思う。
（もちろん大体の目星は地図で付けた上で、のことだが）
そういうわけで、本郷通を延々と南下して来てのあえての菊坂なのだ。
昨日も書いたけど、この菊坂は本郷通の見返坂が見送坂に変わるあたりから
北西に向かってゆるーく下る道で、本郷台地の中にある谷である。

菊坂を下り始めて間もなく、もともと歩くのが速い同行者Kの足取りがもっと速くなって、
同行者Tと思わず顔を見合わせてしまった…同行者Kの記憶がよみがえったのか？
ほどなくして見つけたお肉屋さん…同行者Kの記憶にもある様子だ。

昔からあるらしい会社のあたりでちょっと本郷台地の方へ上る。
狭い路地で嫌な事を思い出しちゃった同行者K。
その勢いで振り返ると、住宅地の中に一か所時間が止まっている場所を見つけた。

あ、ここだ！と同行者K。

まじでー！とは叫ばない（住宅地なので）静かに大興奮の他三人。
そう、うん十年前に同行者Kが住んでいたある場所はまだ存在していたのだった。
いやびっくりしたな。
ここでくるりの「remember me」なんか聞きたいところだけど続けよう。

再び菊坂に下りる。そこからさらに低い路地に数段下がる階段があった。
近くに賢治の住居跡。

下りて路地を少し行くと急に現れる美しき激アップ。何かのロケで使われてそうな炭団（たどん）坂。
登り切るとまた本郷台地の上なので東大のあるあたりと標高レベルは一緒かなーと。

台地の上をちょっと行くとまた菊坂方面の谷に落ちる鐙（あぶみ）坂が。
近所に金田一京助・春彦両先生の旧居跡。

最後に名前のわからない坂を下って東京ドーム付近に出た。お疲れ様である。

「西日暮里駅からWalker」、来週は壁とか猫とか。