私の父は私が中学の時に癌で亡くなった
母は母子家庭の中。夜にお寿司屋さんで
働いていた。
私は長女で下には弟が三人。
一番下はまだ3歳の時に父をなくした。
母に伝えたら
おろされるとばかり考えてしまっていた
母になって高校生の子供を持った今
子供がこんな状況を話してくれないのは
とても寂しいと思う。
命を授かり命をたつかも知れない
我が子の状況を知らない。
母は好きな人が出来ていた。
私は母が寂しくないならそれはよいことだなと応援していた。
母が出掛けていた夜に陣痛が来た。
お風呂に湯を張り
部屋で痛みに合わせてとにかくとにかく
いきんだ。。
他の兄弟が来ないか。気づかないか?だけが怖かった。
陣痛が来るときは死ぬ時なんだと思ってた私がお産をしてる。
ただただがむしゃらにいきんだ。
ぬるんと赤ちゃんが産まれた。
ちゃんと泣いている。
一緒にお風呂に入り血の色のお風呂で
赤ちゃんを綺麗に洗ってバスタオルで巻いていた時に
床に胎盤がボトンと落ちた。
ハサミでヘソノウを長めに切り
胎盤を裏庭に投げた。
私は体を拭いて
下着と夜用のナプキンを付けて
部屋に赤ちゃんを連れていき
布団で赤ちゃんを温めた。
早朝に彼に連絡を
まだ携帯を持てる時期では無かったから
自宅に電話
お父さんが出て緊急だからと彼に伝えた。。
電話をきると
数時間で彼と両親が来た。
母が一回の廊下の血を見て
たちすくんでた。。。
母に赤ちゃんを産んだと
一言いった。
妊娠さえ知らなかった母が
子供が子供を産んでいる。
赤ちゃんは男の子だった。
母がいろんな産科に電話をしている。
1件だけ
すぐ連れてきなさいと行ってくれた
病院へ
赤ちゃんは彼の両親が
私は母に連れられ
病院に、向かった。