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曇天の尾道でポン・デ・リング(尾道旅1日目)

2022-09-05 23:32:05 | 旅行

少し遅めの夏休みということで、尾道を訪れた。

7駅のうちどこが出るのかお楽しみというサイコロきっぷを使った。

どの行き先にも興味があったので、新幹線往復5000円のただただお得な旅となった。

 

さて、旅の始まりは、有給を使って休日に錬成した金曜日の朝9:00。

旅の相方と待ち合わせをするために、12:00ごろ新大阪で途中下車。

 

旅先はどうも食い意地が出るので困る。

早速、キオスクでたこ焼きとおにぎりを購入。ペロリと完食。

 

相方とは二ヶ月ぶりの再会だったので、興奮気味にあれこれと語るうちに福山に到着。

山陽本線でもお喋りは止まらない。お互い最近読んでいる本について競うように話す。

話がいよいよ壮大になってきた頃(たしかイスラエルのスタートアップの話だった気がする)、尾道着。

 

あいにくの曇天だったこともあり、なんだか駅前は寂しげであった。

乗じてお口も寂しげになったきたので、駅前のミスタードーナツに入店。

ポン・デ・リングとダブルチョコレート、そしてホットコーヒー。今のところ尾道感はない。

 

いよいよ本日最後のフェリーの出航時間になったので、あわてて乗船する。

瀬戸田港まで一時間弱、片道1300円。乗客は10人足らず。

夕刻ということもあろうか、誰もが走る海原をぼんやりと眺めるだけで船内はシンとしていた。

 

本日の宿、SOIL瀬戸田へ到着。かつての塩蔵を改装したゲストハウスのようで、外観もさることながら、高い天井と木目の壁が気持ちの良いホテルである。

SOIL Setoda | Living room of Setoda

しおまち商店街を望む窓辺のテーブルには瀬戸内ゆかりの書籍が数冊。そのうちの一冊に宮本常一が。なかなかに渋い。

(写真左手の白い錠剤はなんだか怪しいが、タブレット型の歯磨き粉である。慣れないうちは結構ツライ。)

 

ラッキーなことに、銭湯の回数券をホテルから頂いたので、喜び勇んで暖簾をくぐる。

yubune | 瀬戸内海に浸たる銭湯宿

東京の雑多な銭湯に慣れているので、こざっぱりとした観光地の銭湯はなんだか気恥ずかしくなる。

それでも、気合の入った温度のサウナ(水分少なめ・熱め)と気合の入った温度の水風呂(3回目でも肩まで入れないくらい)で完全にノックダウン。外気浴中に爆睡し、ハッと目覚めると、集合時間を過ぎていた。

 

茹で蛸のような赤ら顔のまま、蛸料理の有名な「ちどり」さんへ。

御食事処ちどり公式サイト 尾道しまなみ海道

私は蛸天丼の卵とじ、相方は蛸飯。蛸の唐揚げも注文。金曜ロードショーの『るろうに剣心』に夢中になっている間に唐揚げはほとんど食べられてしまった。

蛸はかみごたえがあるので、食事をしていて楽しい。モキュモキュと顎を動かしながらニコニコする。

 

腹ごなしに商店街を抜けて港へ。

 

瀬戸田の海は、柔らかな静けさだ。ちゃぽんと魚が跳ねる音以外、何も聞こえない。

堤防でぼんやりと波間を眺めているうちに眠くなったので、宿へ帰る。

蔵の造りからか、案外と他所の部屋の声が響く。が、移動で疲れた体には心地が良い。

 

旅行一日目の記録はおしまい。