自然派化粧品やオーガニックコスメが店舗ではあまり取り扱われていない大きな理由の一つとして、大量生産できないところにあります。
なぜなら、100%の植物成分や天然成分を原料にしている自然派化粧品やオーガニックコスメは、大量生産向けの成分（比較的に安価）による長期保存を可能とした保存料を使わないところにあります。言い換えれば生もの同然です。それでも徐々に自然・天然成分による保存料を各メーカーの地道な研究と開発により、長期保存も可能となってきた今日ですが、安全を第一に追求する面から、まだまだ試行錯誤を重ねている段階のようです。
例えば有機野菜に当てはめて考えると分かりやすいのですが、スーパーの野菜売場でも有機野菜のコーナーに、○○産と書かれた札があり、値段も一際高かったりします。自然派化粧品やオーガニックコスメの全てが高価という訳ではなく、手頃で安価な商品も多数あります。しかし、有機野菜のように販売事情がオーガニックコスメでも似たような現象となり、消費者側も皆一度は試したり試してみたいと思っても日常のことだから体に良いとは知りつつも、一部の消費者を除いてまたいつもの買い慣れた商品に戻るのだと思います。
有機野菜
そして市場で売られている一般的な化粧品は、宣伝力も大きな力をもっています。たとえば「美白効果の高い○○成分配合で新発売」と発表されると、たちまちその効果を期待して消費者は買い求めていくのです。
この宣伝力が今の自然派化粧品やオーガニックコスメ業界にはありません。