Natural Cosmetics Station

人の肌に本当に優しいものであれば、それは自然に還るのです。
自然派化粧品で自分の素肌と自然を見つめ直してみませんか。

茶色の綿

2010-09-23 | オーガニックコットンについて
コットンといえば白が主流ですが、それは漂白や染色されたものであり、本来のコットンがもつ色ではありません。元々は茶綿といって生まれつきの色は茶色をしています。
オーガニックコットンは、化学肥料や殺虫剤・除草剤などの農薬を使わない、有機栽培で育てられたコットンです。



しかし、オーガニックコットンの中でもありのままの色を生かした(漂白していない)コットンは需要が伸び悩み、どうしても漂白や染色した白いコットンの方が市場の面で有利なため、現実は衰退に向かっています。



コットン栽培で働く人たちの健康を損ねず、また生産者の貧困や不平等をなくすためにも、本来のコットンがもつ素晴らしさを理解し、伝えて行かなければならないと思います。

 昔、子供の頃に使っていた布団の隅が破けて、茶色い中綿が出てきたことを思い出します。その綿にはポツポツとした綿カスも混じっていて、今思うと懐かしく感じます。

■NOC日本オーガニックコットン流通機構について
NOCのオーガニックコットン100パフに「生産者の良心」という栞が入っていて、下記のことが書かれています。

 綿花栽培には化学肥料、除草剤、殺虫剤、そして収穫前には枯葉剤と大量の化学農薬が使われています。化学農薬は自然環境を傷め、そこで働く人々の健康を損ねます。これに対してオーガニック農業者は、堆肥を使い、益虫による害虫対策など自然環境を汚さず安定持続的な綿花栽培を行っています。
 糸や布地を製造する生産者も水や空気を汚すことがないよう規定されたNOCエコ加工基準に沿って漂白、染色その他の化学処理をせずに仕上げています。NOCコットンは綿花から最終製品まで一貫した「生産者の良心」の産物です。
 また、世界の綿花産地の中でも特に経済的貧困地域の綿花を、支援の立場(FAIR TRADE)に立って積極的に買い上げています。
地球環境のこと、共に同じ時代を生きる多くの貧困に苦しむ人々のことに思いを馳せる知的な人々に支えられて、オーガニックコットンの生産は着実に伸びています。
 この度本製品をお買い上げいただきましたことで農薬を使わない農場が広がり、そこで働く人々の健康と経済支援に繋がり、良心を持って製品をつくる生産者たちを力づけることになりました。
生産者と消費者が一体となって、かけがえのないこの地球を守る意識を高めてゆきましょう。

記事: 特定非営利活動法人 NOC日本オーガニックコットン流通機構

※NOCエコ加工基準はラベルの裏に表記されています。

 私はこの記事を読むまで、コットンに纏わる生産の実態をまったく知りませんでした。とてもハッとした思いでした。それ以来、オーガニックコットンを使うようになりましたが、コットンの一枚一枚に見える綿カスのポツポツを見る度に、遠い国の生産者たちの思いが伝わってくるような気がします。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。