Hawks 明日最終戦にあの人が来る・・・・・。

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王ホークス　ラストゲーム　城島来る
2008年10月4日（土） 10時44分　西日本スポーツ

　「王チルドレン」が最後の戦いに集結する。福岡ソフトバンクの今季最終戦となる７日の楽天戦（Ｋスタ宮城）に、マリナーズの城島健司捕手（３２）が観戦に訪れることが３日、分かった。城島はすでに全日程を終えて帰国しており、今季限りで勇退する王貞治監督（６８）の最後のユニホーム姿を見届ける。４日からの仙台遠征には故障離脱していた小久保、斉藤、川崎も帯同することが決定。王監督に育てられた教え子たちが、ラスト采配（さいはい）を振るう恩師の姿を目に焼き付ける。

■「同期入団」

　王ホークス１４年の締めくくりにこの男は欠かせない。王監督と「同期入団」の城島が、７日の楽天戦を観戦に訪れることを決めた。マリナーズは９月末に今季の公式戦全日程を終了しており、城島もすでに帰国。目の前で、王監督の雄姿を見届けるつもりだ。

　「王監督の最後のユニホーム姿ですから。絶対に自分の目に焼きつけておきたい」。メジャー３年目のシーズンを終えて帰国した城島は、仙台入りに備えてスケジュールを調整。本拠地最終戦が行われた９月２４日はシーズン中で帰国できなかったが、今回は観戦に支障はない。２００６年のメジャー移籍後、初の古巣の試合観戦が王監督の最終戦となった。

　１９９４年１０月に福岡ダイエー（当時）王監督が誕生。就任直後のドラフトで１位に指名したのが城島だった。進学を表明していた大物捕手を口説き落とすため、王監督は自ら別府大付（現・明豊）高に足を運び、入団にこぎつけた。少年時代に王監督から野球教室で教えてもらった縁もある城島が、師弟関係をスタートさせたのがこの時からだった。

　王監督が辞任を表明する以前に、城島は国際電話で話をしたという。「ずっと体調が思わしくないと聞いていた。だから、ユニホームを脱がれたこと自体はそんなに驚かなかったけど、とにかく体のことが心配だった」

■自ら“出馬”

　今季の城島は、打撃不振に加え、ベンチが若手捕手の起用を重視したこともあり、出場機会が大幅に減少。毎年春、秋にはホークスの練習やキャンプ地を訪れる教え子の苦闘ぶりを、王監督も気にかけている。「観戦に？　そうなの？　今年はいろいろと大変だったろうからね」。ユニホーム姿で会うのは最後となるだけに、再会を心待ちにしている。

　９４年以降のドラフトで、ホークスに指名されて入団したのは計８８人。「直接出馬」として王監督が高校、大学へ足を運んだこともあったが、その第１号が城島だった。９９年の王ホークス初Ｖでは男泣き。メジャー移籍の際は、優しく背中を押してもらった。恩師のためにチルドレンが集結するラスト舞台。城島も、その目でしっかりと終幕を見届ける。

＝2008/10/04付 西日本スポーツ＝