劇団*無国籍
#13 この水に 溺れて 唄え
わたしたちは、絡みあい、引き剥がしあうけれど
ここからは、永遠に動けない。
お気に入りの劇団です。
コンセプトは『見る人を選ばない気軽に笑えるコメディ』。
誰が見ても、どこかのシーンや台詞に一度は「ぷっ」ってなちゃう。
わかりやすいけど、でもそれだけじゃない奥深さもある・・・そんな劇団。
数年まえからほぼかかさず見に行ってます。
俳優のかたも好きな人が多いですし、なにより雰囲気やテンポが好きです。
それって、劇団の代表を務める国久さんの演出が好きなの・・・・かも?って、今更気付いた(苦笑)
でも、もっと好きなのが脚本の益岡礼智さん。会話のテンポや言葉の選びかたがスキです。コメディの中にも心の奥底に眠らせているような人の本質を付くような鋭い一言、二言が含まれていて、ドキッとします。
ショーパブ「アコヤ」の女主人のもとへ、夫の通夜の晩に、かつての恋人と名乗る男
が転がり込む。一方、店に出演している芸人コンビは、片割れだけが売れ始め、存続の危機を迎えていた。
劇団初の「悲劇」ということでしたが、・・・・ん、悲劇?・・ん、まぁ、悲劇なのかな?
女主人の気持ちが少しずつ理解できてくると悲劇かな。
個人的には、女主人より芸人コンビの片割れのほうが私にはこえぇよと思いつつ見ました。
最後の「連れて行けなくて、ごめんな。」が他の人間の口を借りたご主人の言葉・・・という演出だったと思うのですが、なるほどそういう終わりかと。
女主人の気持ちが人によっては理解できなかったかも・・と思わなくもないですが、私は好きだったな。女主人役のかたがまた独特の雰囲気ですごく好きでした。
今回も楽しませていただきました。