桜の腹黒日記

ヲタ日記。毒吐きまくり。嫌な方は回れ右!責任は持てません!
…更新不定期中。遡ってふいにアップしてたりします。

劇場版*BLOOD-C

2012-06-08 | アニメ感想

総評としては

思ったより面白かったです。
正直、TVが”くそ”だったので、全く!劇場に期待はなく、足を運ぶつもりもなかったのですが、悠きゃんを聴くためだけに行きました。
……が、意外や意外、それなりのできでした。ええ、それなりの。

観終わったあと、私の後ろを歩いていた男子2人組のIGで友達が働いているという、ちょっとうらやましいコネを持ってる片方の男子が言ってることに全面的に同意でした。

さすがに劇場は本気だしてきた、って感じだな。
  ーうんうん。
途中まで結構良かったのに……
  ーうん。そう、途中までね。
TV版必要だったのか?劇場だけでよくね?
  ーまったくな!

聞こえてくる彼の感想に心の中でめっちゃ!頷いたよ(笑)
まず、内容的・アクションも中盤まではけっこういい感じです。
ところが、終盤ちょっと……。
最終的に、なんだかざんね~んって気持ちで終わる。
まさに大川クオリティ(→ラストに大きなどんでん返しや、えっと驚くようなことが用意されてるのに、なんでか盛り上がりきれない、なんか物足りない)。
特に前半良い感じなのに、もったいない。
アクションはよかったです!
カメラアングルとか、アクションそのものとかも、かっちょよかったよ~~!!……途中までな。
終盤の九頭と戦うあたりから失笑になってくる。あ~あ。
てか、九頭は必要だったのか?
諏訪部さんの無駄遣い……(涙)
私を一気に脱力させたのは、ラストの”ダイダラボッチ”、もとい”ノヅチ”。
制作側には申し訳ないが、あれの出現は一気に、クオリティを落とした気がします。
今できる最高のCGかもしれませんが、私的にあれはいただけないなぁ。
最後の敵が巨大なことは別にいい。ただ、あのCGはなぁ……。さらにあんだけ巨大なくせにあっさり倒しすぎだわ。なんじゃ、あの、あっさりさはべっくりしたわ。
あれだったら無理に出さなくても、もっと文人と小夜のシーンでもよかったよ、俺的には。
もしくは、もっとノヅチと小夜の戦闘をやってくれたら……
最後の最後で、残念。

あと、-Cは小夜の物語ではなく、”文人の愛の物語”でした。
それが分かって、私的にはストーンと納得したことが多かったし、ワースト3入りしてるTVも、そういう観点で見直したら、それなりにおもしろいかも、と。
文人の行動がすべて小夜のためとわかって、ごめん、ちょっときゅんとしました(苦笑)
文人のやってることは人間としては最低、最悪で褒められるべきことがない、まったくの自己満足なストーカー的な愛情以外なにものでもないのですが、それでも、私はこういう狂気な一途な愛とか、そういう盲目的な人間に弱いので、好きだったわ。
ただ、私はすごく好きですが、一般的にみたら、なんだそりゃのちゃちぃー展開かも。
ラストに自ら小夜の刀を胸に刺させて死んでしまう文人。
どこまでも自分勝手な男だ(笑)
しかし、私には疑問がいっぱい。
まず、本当に文人は死んだの?
文人のラストは紙になったように見えたの。
もし紙ならまた呪術では?と。
さらに最後に優花が知事になってたことがひっかかってます。
優花が30歳くらいでいきなり当選なんて、裏がない限りなくね?
とすれば、文人が死んで後ろ盾がない状態ではありえないと思うんですが……。
文人が生きているうちに手をまわしていたとしても、後ろ盾がなくなったら速攻手をひるがえしそうなんだけど、政治家なんて。う~ん。
でも文人の中の人は”灰になった”って言ってるしなぁ。
台詞的にも死んでないとおかしいんだけど……う~ん
もや~としてます。
あと、あんだけ頭いいはずの人がなんで”一番最初に試した”の?
あり得んでしょ。
だって、人間なんて何百人殺そうと、誰にどう思われようと、いくらお金をかけても全く気にしないくらい小夜を愛してるじゃん。
小夜のことだけを心配して、小夜の孤独を一番理解してる。
だから同じものになろうとした。
なら、確実さを選らばんか?
実験段階で、同じものになれる確証がないのに、自分で試すなんてどういうことだ?
そんな時間がなかったのか?
……いやいや、あるでしょう。
なにより、小夜が自分を憎み、必死に追いかけてくれるのは文人にとって嬉しいはずだ。
……その時間がながければ長いほど、幸せじゃない?文人しては。
それを自ら放棄…えええ~、この狂気の愛の前でそれないでしょ。
文人がその気になれば小夜に自分のいどころをばれないようにするのは簡単だったでしょうに。
この辺の文人のうっかりぶりは意味が分からんなぁ。
さらにさらに、一番初めに試したとして、なんで、文人だけは人の姿で、理性を保っていられるのか?
色々、おかしいだろ!!!
そして、”朱食免”
私は根本的に、これを間違ってとらえていたらしい。
約定だというので、私はこれは人間と古き者がかわした”約定書”的なものだと考えていたんですが、あれ自体が”古き者”ってことなんですか?
殯家そのものが”約定書”なのは理解できたんだけど……
でも蔵人が呑み込まれちゃったりするのが、”?”
そして人と古き者の約定が壊れたから、人ではない文人が約定から古き者を呼べたのか?
なんか、そのへんが”?”
整理できないうちにダイダラボッチはでてくるし、どんどん進んでいくので、終盤は特に面白さを感じる余裕がない。
蔵人が裏切り者なのは、映画を見る前に読んだパンフの神谷さんのコメントで知っていたので、特段驚かず。
神谷さんの演技は好きだったけど、正直、蔵人は別の声がよかったなぁ~と思ってみたり。
なんか、もっとケンというか、トゲというか、そういうものを含んでる声がよかたなぁ。
神谷さんの演技(声)って、どんなに狂気でも、根底に真面目さとか誠実さが見えるというか、自分勝手な理由で、人を殺したいほど妬むようなそういう”負”が感じられないんだよね~、私。
そこが残念といえば、残念。
しかし、このもっと残念な声がいるので、神谷さんのことは、私の好みの問題なだけで、ささいなことだ。
一番は真奈だよ!真奈!!!!
何故、アレを起用したぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
前知識なく、映画を見て、一言きいただけで、”この子、声優じゃない!ただの女優さんだ!”と気づきました。
この映画にだけでなく、なんでか、声優さんとただの俳優さんの場合、声のこもり具合が全然違う。
声優さんさんの声はクリアに聞こえるのに、ただの俳優さんたちの声って、なんか1枚布通してるみたいに潜って聞こえる(私の耳には)
ジ○リのように、出演者のほとんどがただの俳優の場合はいいが、今回のように、1人だけがただの俳優なので、超浮いてた!超違和感だった!
私は最後までその違和感に悩まされた。
だって、全然しっくりこないんだもん。
しかも、そうそうたるメンバーの中で彼女だけただの俳優ってひどくない?
演技そのものも一番ヘタなわけ。
橋本さんにたいしては責める気にならんが、彼女をキャスティングした制作側はおおいに責めたい!
おかげで、小夜と真奈が解かりあうシーンも微妙なできだったじゃないかぁ~。くぅ。
あのシーンの「私と似てる」ってのも、私には意味不明だったけどな。
小夜と真奈は似てないよ、全然。
自分の危険な仕事を娘に手伝わせる真奈の父も疑問だしな。
おかしな脚本だぜ。
あ、でもあのシーンのおかげで、私が考えてたより小夜が浮島での親子ごっこ、友達ごっこが大事なんだなぁと思った。
本来の小夜に戻ったのに、浮島のことをやたらひきずってる小夜がちょっとなっとくいってなかったのよ。

そうそう、ナナ様の低い声好きだった。
かっけよかった。
あそこまで低く囁いても声がつぶれないのは、すげーって思った。

月ちゃんの足まで使うのにはべっくり。
てか、この子の家族は?
真奈が月ちゃんの師匠らしいが、真奈がサーラットメンバーになったのは、父は行方不明になってからだよね?
たった数か月でアレはないよね?
とかとか、つっこみどころは満載。
可愛いからいいけど。

四月一日が出てきたのは、想定内。
むしろ思ったより話や絵に溶け込んでいたのに驚き。
んで、刀の代償はなに?

あとは監督の”目”へのこだわりがハンパなかった(笑)
劇場がうまくいった一つに、画がCLAMPよりではなく黄瀬さんよりだったのも大きいかも。
個人的に文人はもう少しCLAMPよりで書いていただけたうれしかったけど。

最初に出てくる古き者が真奈に拘ってるのが気になってましたが、なるほど真奈パパだったのね。
でも逃げ出したり、真奈に拘ってることを考えると理性というか感情が残ってるのか?

まぁ、つっこみどころと疑問は満載の映画です。はい。
どうでもいいけど、パンフ1000円は高くない?あれで。



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