先日、話した同僚の葬儀が昨日行われました。
私は参加できませんでしたが、職場から数名参加したので、話を聞くことが出来ました。
そして、会社のロッカー室で号泣(苦笑)
綺麗な顔だったよ、と言ってました。
みつかるまで2週間以上かかってるし、水で亡くなってるので、どうなってるかと内心、心配してましたが、まだ、見せることができる程度だったらしいです。
ひどい、言いざまですが……、でも、ね。
参加した同僚が、
「ほら、可愛いでしょ!」
って、いつもみたいに、おどけて言ってるみたいだったよ。
ーと話してくれました。
彼女の明るい笑顔を思い出しました。
私はご遺体もみてないので、なんだかまだ実感が湧かなくて、もう、会えないなんて、不思議な感じです。
また普通に、彼女の息子さんの愚痴でも聞きながら、お昼を一緒にできるんじゃないかと、月曜日になったら「お疲れ」と今まで通りに会えるんじゃないか……そんな気持ちになります。
そう思うと、やっぱり、残された人間の為に、遺体だけでも見つかってよかったと思います。
同僚でさえ、そう思うのですから、身内はもっと信じられないですよね。
今なお、遺体さえ見つからないず、行方不明になってる人間の多いこと。
せめて、一目だけでもその姿を見ることができなきゃ、残された人は現実を受け入れらないですよね。
本当に、一人でも多くの人が見つかること、たとえ、どんな姿になっていても家族と再会を果たすことができることを心から祈っております。
彼女の最後を聞くことが出来ました。
たまたま、休みで一緒にいた息子さんを安全なところに逃がし、自分は津波に飲み込まれてしまったそうです。
葬儀の際に、息子さんが話してくれたそうです。
自分はいいから、とにかく、Y君だけでも、先に逃げなさい!早く、行きなさい!
と置いていけないと言う息子さん叱りつけて、先に逃がしたそうです。
息子さんは高台から母親が波に飲み込まれるのを、ただ呆然と見たそうです。
悲しいとか、後悔とか、もうそんな感情も麻痺してしまうくらいの自然の驚異に、ただ、ただ、呆然と見てるしかなかったそうです。
……分かります。
実は私、小学校の時に地元で大地震のがありまして、偶然、震源地沖にいました。
地震直後に高台に逃げて助かりましたが、そこから襲い来る津波も人が飲み込まれるのも見ました。
大人たちがなにも出来ず、「逃げろ!」とか、「ああぁ」という悲鳴のような落胆の声を漏らしてるのを覚えてます。
茶色い壁が迫ってくる光景を一生忘れることはないと思います。
人が一瞬で姿を消したことも。
母さんが、そうやって、叱ってでも無理矢理逃がしてくれなきゃ、自分も生きてなかった……
どれだけ多くの人が、そんな悲しい決断に迫られたんでしょう。
きっと、彼は一生、あの時……と思うんでしょうね。
本当に、残された人間の心の傷は計り知れないです。
いつもすねをかじってばかりで、フラフラしてうちの次男坊は!!って毎日のように、愚痴ってたのに、その次男坊を助けることになんの躊躇もなかった……
母親って、子供のことになると無敵だよね。